何のための仕事
今ここに集中する働き方
多くの人が、お仕事が順調に進むことや、職場の人間関係がうまくいくことが幸せになるための一つのステップだと思っているように、
お仕事は私たちの中で大きな影響を持っています。
そのお仕事について、誰もが一度はこのように頭に思い浮かべたことがあるはずです。
「私はなんのためにこの仕事をしているのか」
それはきっと私自身のため、家族のため、会社のため。
なにか目的があって、それを実現したり、達成するために、私たちは仕事を手段として行っているのです。
実際にお仕事に当てている時間は、一生の時間のうちの10〜20%ほどしかないと言われています。
その一生の中の、何かのための手段であるお仕事なのであれば、したくないお仕事でもありますし、いやいやに取り組んでしまうお仕事でもあるかもしれません。
それでは、お仕事が楽しくなることはないはずです。
ですから一度、「何かのため」という動機から離れて、お仕事に向き合ってみてください。
目の前にあるお仕事に、今の自分の能力のすべてを使って、できることをやってみる。
誰かの言葉や、誰かと比べることもしなくていいのです。
ただ、仕事をすることを目的にしてみる。
そうすれば、あなたのお仕事への姿勢が真摯な態度に変わってきますから、かける言葉も変わってきます。
振る舞いや所作も丁寧で自信のある態度になりますから、あなたが周りの人に影響を与える存在にもなるのです。
そして、あなたの与える善い影響は、喜びの表情や「ありがとう」という感謝の言葉になって、あなたに返ってくる。
とても気持ちのいい循環を生んでいくはずです。
そこに、いろんな人と関わりながらこなしていくお仕事の楽しさや醍醐味があると思うのです。
それは、お仕事についてだけではなくて、人生についても同じです。
「誰かに勝ってやろうとか、目立ってやろうという、そんな発想からじゃないんです。
こんな技ができたら楽しい、ということに尽きるんです」
(塚原光男)
という言葉があります。
仕事を通して人間としての器が大きくなったり、成長する時はいつも、最初からそこを目指して成長することを目的にしてはいなかったはず。
ただ、目の前のことに一生懸命に打ち込んで、努力をした結果としてそうなっていたはず。
絶対的に定められた未来はありませんから、未来を恐れることもなければ、こうなるべきという執着もいりません。
ただ、今ここを精一杯生きること。
私たちがアクションを起こせるのはいつも、「今ここ」だけですから。
その姿勢が、あなたを理想の未来に連れて行ってくれるはずです。
「あなたの才能ではなく、あなたの態度が、あなたの高度を決めるのだ」
(ジグ・ジグラー)
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