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遠くの景色を見つめる人

マインドフルネスから見えてくる、心と感情の動き

ひとつのことに集中しようと思っても、スマートフォンからのメールや、いろいろな所からメッセージが届いたりして、すべたが同時進行で進んでしまうことがよくあると思います。

いろんな所から情報が入ってくる今の時代では、集中して取り組むということが難しくなっているのでしょう。

心をなくすと書いて「忙しい」と書くように、無理をしていないつもりでも、

ぎっしりと埋められたスケジュールは、日々に流されていってしまうような気分にもさせたり、周りの人と自分を比べてしまうことをさせる時があります。

私たちは忙しいことが充実だと思っていますから、いろんな役割を果たそうとして、ついがんばってしまうものです。

でも、ちょっと疲れたかもしれないと思う時があるのなら、身体だけではなくて、心も休ませてあげることが必要です。

今この瞬間に忙しく評価や判断をすつことをやめて、感情の揺れ動いている自分の心に気づくこと、それをマインドフルネスと呼ぶのです。

WHOの健康の定義に、このような一節があります。

「健康とは、病気でないとか弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあるということ」
(日本WHO協会訳)
つまり、身体が病気ではないということだけが本当の意味で健康ではなくて、心も日々、充足感を感じていて、身の回りの環境についても健康的に整えられている状態を健康と定義しているのでしょう。

「しがみつくことで強くなれると考える者もいる。
 しかし時には手放すことで強くなれるのだ」
 (ヘルマン・ヘッセ)

という言葉があります。

心を休ませるということは、思考を止めるということです。

私たちの思考は、目にするものにいろんな可能性を見つけようとして、様々な視点からとらえようとします。

その働きを一日5分でも、ちょっとだけでも抑えることで心の疲れが癒されることもあります。

私もセッションのなかで、深呼吸や自己ヒーリングをおすすめしています。

そもそも、目にするものに思考が反応する時は、今までの経験と照らし合わせることであったり、

このまま続けていけばこうなる、この選択の行く末はこうなるという、過去と未来について思考させるものなのです。

ですから、「今ここ」に集中することを意識的していれば、マインドフルネスの状態を日常のなかで維持することもできるのです。

今この瞬間に集中することは、集中力が高まったり、自分の感情の変化に気づいたり、感受性を高める効果があります。

つまり、自分について深く知ることができるようになるのです。

自分を知るということは、自分はこのような出来事にこんな反応をするという感情の動きに気づくこと。

そして、ものごとを「このようなもの」と認識する傾向があることに気づくことです。

自分に意識を向けてすごすことは、感情のコントロールもできるようになることですから、

思いがけない問題が起こった時も、動的に反応することも、落ち着いて対処することも、どちらの反応をするかも自分で選べるようになるのです。

今までは、できない理由が頭に浮かんで、そのままそれをしないという行動につながっていたかもしれません。

でも、自分を知ることで、できない理由を思い浮かべている自分の状態を冷静に見て、これから行動するかしないかを判断できるようになるはずです。

一日のうちで自分に意識を向けることを少しずつ続けていれば、今この瞬間を楽しむこともできます。

そして、人生の素晴らしさを体感できるようになるはずです。

今のあなたのできる方法で、マインドフルネスを目指してみてください。

「幸福の秘訣はこういうことだ。
 あなたの興味をできるかぎり幅広くせよ。
 そして、あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく、
 できるかぎり友好的なものにせよ」
 (バートランド・ラッセル)

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