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朝日の中で踊る人

あなたの価値と豊かさは、あなたの内側にあるということ

先日、福岡県福岡市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、「私たちの豊かさ」についてお話をさせていただきました。

私たちは、いろんなものに囲まれて日々の生活をすごしています。

その中には、ずっと使い続けるものもあれば、一時的な便利のために使うものもあって、そのどちらも私たちの生活をより楽にしてくれています。

本当は少しだけ持っているだけでも十分に足りているのに、たくさんのものを手に入れようとするのは、私たちが安心することについて、どこまでも求めたいと思っているからなのでしょう。

私たち人間は、未来を予測しながらいろんなことに備えて今を生きることができる唯一の動物だと言われています。

でも、誰にも未来はわからないんです。

朝日をながめる人

仏教に「知足」という言葉があります。

「足るを知ることは第一の富」という「法句経」の中の一節からきている言葉なのですが、

安心を感じることについても、ものをいっぱい持つことで得ようとするのではなくて、

心の余裕をもって感じていこうとする時に、自分は十分に豊かであるということに気がつかされるはず。

シンプルで必要なものだけを持つ生活が、私たちに新しい形の豊かさをもたらすこともあるんです。

(新しい形の豊かさを見つけることについて、以前にもこちらの「とらわれない豊かさ」のなかでお話しをさせていただきましたね)

持ち物が少なければ、自分の外に向かう興味も少なくなって、自分の内に目線が向いてきます。

その時に、今まで自分が内側に積み上げてきた経験や価値観について、ゆっくり顧みることもできるんです。

ひょっとしたら、過去の栄光にとらわれていたり、今の選択肢の少なくなった自分に自信が持てなかったりしているかもしれません。

それは、昔の自分が本来の自分であって、今の自分はそうではないという自己否定の見方ですから、今のあなたの本当の姿をとらえてはいないんです。

大切なことは、自分の年齢に合わせて、価値観をシフトしていくこと。

つねに変化を繰り返しながら新しいものを表してくるこの世界にいるのなら、ずっと変わらない自分もいませんし、これが自分だと言い切れる自分もないんです。

夕日を眺める人

「運命は神の考えるものだ。
 人間は人間らしく働けばそれで結構だ」
 (夏目漱石)
という言葉があります。

大きな流れのなかで、大河の一滴のような存在の自分が、人生や運命にアクションを起こして命を輝かせて生きること。

全体から見れば、あなたはとても小さな存在かもしれません。

でも、その全体の一部をあなたが担っています。

あなたは誰かに必要とされているんです。

そのことに気がつけば、今の自分の価値も豊かさも、自分の内側にあることがわかるはず。

私はそう思いますよ。

「生活のレベルが少し下がっても、心の豊かさがもう一段だけ向上すれば、
 失うものは何もない。
 魂が必要としているものを購入するのに、金銭など必要ないのである」
 (ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)

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