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海を見つめる人

シンプルな生き方が引き寄せる、心の豊かさ

年齢を重ねることで、私たちが経験するかもしれないことの一つに、ミッドライフ・クライシスという症状があります。

日本語に訳すと「中年の危機」という意味なのですが、中年世代の心の不安定な状態を指す言葉で、40~60代の80%の方が遭遇する症状なのだそうです。

それは、人生が思う通りにならなかった人だけが陥るものではなく、自分の意志で順風満帆な人生を歩んでこられた方も、この人生の中間地点で不穏な状態になるもの。

人生の折り返しと呼ばれる地点に立つと、自分の人生や在り方について、このままでいいのだろうか?これでいいのだろうか?と疑問を持つこともあります。

環境の変化や、自身の体力の低下や老いを感じることでも、自分に自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。

でも、年齢を重ねることについて、私はマイナスなイメージはありません。

たしかに、歳をとると出来ることは限られてきますが、やるべきことが見えてくるのです。

そして、私たち人間が、歳を重ねるとともに身に着ける能力は、感謝をする能力なのでしょう。

そうなれば、自分の健康に感謝をすることもできるし、人の好意を善意として受け取ることもできるはずです。

人間が、人生を本当に生きるとはどういうことでしょうか?

それは、どんな時でも、理想をもつことをあきらめないことだと思うのです。

理想を持つことで、モラルが生まれ、それがあなたの人間観となるからです。

生きる喜びは、今の自分を否定せず、今の自分をそのまま素直に認めること、自分を愛することから生まれてきます。

だから、悩んでいても、悲しんでいても、自分が納得できていれば自然に心に湧いてくるものなのです。

あなたは、今、自分自身のことを愛していますか?

私たちは、好きな人ができると、その人のことをもっと知りたいと思うようになるように、

自分を好きになるためには、まず自分自身を知ること。

今、あなたは自分のことをどう思っていますか?

もし、今はまだ自分のことが嫌いであっても、まずはそのことに気づくこと。

そう気づくことで、これから一日ずつ、善い方へ向かっていくための行動や、心の向いている方向が変わっていくのです。

自分を善くしていこうとする時に、努力は必要ありません。

あなたは、今まで十分に努力をしてきたから、これからは、もっと自分を好きになることを追求していいのです。

あなたは誰のまねをする必要もないくらい、そのままで素敵な存在。

だから、逃げるような遠慮や、自己否定のような謙虚はいらないのです。

遠慮や謙虚さは、自分を大切にすることの反対にあるものだと思うかもしれませんが、自分を大切にしてこそ、あなたの遠慮や謙虚は美しいものになるのです。

自分を好きになることで、あなたのなかにも、あなたの目にする世界にも、迷いはなくなるのでしょう。

世界中に、問題はたくさんあるのかもしれませんが、あなたの見る世界には、問題が消えるのです。

「本来無一物」という言葉があります。

自分が所有するものは本来、ひとつもないという禅の言葉です。

所有とは執着や欲につながるものであるととらえれば、同じように、精神的にも余計なものを「持たない」ことで、シンプルに生きることができるはずです。

私たち人間の人生の目標は、幸せになること。

それは、難しいことではなく、とてもシンプルなこと。

幸せとは、自分の心のなかに平和があるということ。

どんなに経済的に豊かになっても、恐れもなく、心配もなく、リラックスして、豊かであるということ。

その時、人生のすべてが善いものであると気づくのです。

ただ、心を平和にすればいいだけ。

必要なことはそれだけなのでしょう。

「人は心が愉快であれば終日歩んでも嫌になることはないが、
 心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。
 人生の行路もこれと同様で、
 人は常に明るく愉快な心をもって人生の行路を歩まねばならぬ」
 (シェイクスピア)

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