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微笑み合う親子

「本当の愛」とは、理由も必要なく、あなたの中からあふれるもの。

私には、二人の子供がいます。

親の立場ですが、子供から学ぶ事が日々あります。

私が、これまで子育てを通して学んだ、一番の気づきは、

「本当の愛と執着の違いを知る事」

「本当の愛」は、見返りを期待せず、状況にも左右されませんが、「執着」は出来事や感情に左右されます。

子供が何か新しい事を始めたいと提案した時に、少しでもいい人間になり、正しい道を歩んでほしいという親の気持ちから、つまづく心配のない、安全で遠回りしない効率のよい道を選ばせてあげようとして、強制的な軌道修正や却下をするケースがあると思います。

でも、その提案が、親のあなたがこれまで見てきたものの範囲を超えたものであっても、理解して受容する時に、新しい価値観や、新しい人間観が家族みんなに生まれることがあります。

子供は、過去にとらわれず、次の瞬間のことも心配せずに、その時その時を一生懸命に生きているので、経験する喜びや、学ぶ喜びに満ちあふれているからです。

昔、岩城滉一さんが宇宙旅行に行くとインタビューで話した時にこうおっしゃっていました。

「僕は今まで、嫌いな事は三日坊主ですぐ辞めて、好きな事ばっかりやってきたから、今ここにいます」

「大人」になった私たちが、今、身につけることは、どんどん足していく生き方ではなく、逆に、捨てていくという生き方が必要なのかもしれません。

幼い子供のように、知りすぎた「思考」の私をいつでも手放せるほうがいいのかもしれません。

子育てに必要なものは、親の管理ではなく、子供が自分で立って行きたい方へ進む事を教えてあげること。

初めて自転車に乗る子のバランスをとってあげるように、そっと手を離れるまで、本人からはわからないように支えてあげること。

転んでケガをしたら、まるで自分がケガをしたように痛みを分かち合って、愛は無条件に与える一方でいいこと。

そして、「さようなら。幸せになりなさい」と言えるのが、親の愛だと思います。

子どもが愛されるのは、その子があなたの子供だからです。

その子が美しいからでも、どんな理由だからでもありません。

誰かが悪いことをすれば、すぐニュースになりますが、親が子供を抱きしめて、大切に育てていることはニュースになりません。

親が子を愛をもって育てるのは当たり前だからです。

愛の反対にあるものは、怒りや憎しみではありません。

「無関心」なのです。

だから、喜びを分かち合うことも、共に苦しむことも「愛」なのです。

今までの人生のなかで、両親や兄弟、友達や恋人からたくさん愛されてきました。

もし、たくさんの愛をもらって生きてきたことを思い出せずに、その愛を素直に受け止められずに、愛を出すことにも臆病になっているのなら、まずはあなたの隣にいる大切な方に愛情を出す練習からです。

「愛は近きより」ですから。

「あなたは
 この世に望まれてきた
 大切な人
 あなたがなんであり
 金持ちであろうと
 貧乏であろうと
 それは問題ではありません」
 (マザー・テレサ」

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