自分のものさしを持つ
この世界のいろんな常識を知ること
昨日、うつ・心の病の方・不登校の方向けのヒーリングを受けに来てくださった方と「常識を持つこと」について、お話しをさせていただきました。
私たちが、生きる上で自分の気づかないところで意識しているものがあります。
それが「常識」なんです。
この世界には、いろんな常識があります。
自分の常識、あの人の常識、会社の常識、学校の常識、時代の常識。
みんなが自分の常識だけを見て、それぞれ好き勝手なことをして、社会の常識から外れていれば、私たちの暮らしている環境は混乱することになるでしょうから、
社会の常識というものをみんなが知っているからこそ、この社会が成り立っているということもあるのでしょう。
だから、社会の常識は守るものだという考え方がこの世界を生きる上での原則になりそうですが、そこにこだわれば自分らしさがなりそうな気がするのです。
みんなと同じ常識を守ろうとすることで、自由な発想ができなかったり、思ったことを言葉や行動で表すことができなくなることもあるからです。
(周りの常識にとらわれずに、言葉と行動で自分を表現することについて、以前にもこちらの「この世界の常識」の中でお話しをさせていただきましたね)
好き勝手に生きようとする自我を律するのが「常識」を持つことですが、
常識を持つことが、自分らしさという「自由」を制限するものならば、
自由を感じながら生きるためには、自分の「ものさし」を持つことが必要なのでしょう。
自分のものさしとは、心のどこかで常識を感じながらも、それにとらわれず流されずに自分で判断をする価値観のこと。
どんなことについても、周りの人の価値観と社会的な価値観を見て、その上で自分なりに解釈をするということ。
自分のものさしくを持つためには、この世界の常識をたくさん知ることです。
いろんなことを自分から実践して、経験を積み重ねてみてください。
「冷暖自知」(禅語)という言葉があります。
コップに入っている水は、見ているだけでは冷たいのか暖かいのかはわかりませんが、
実際にに自分で触れてみたり、飲んでみたりすることで初めてわかるもの、という意味の言葉です。
考えることも大切ですが、行動をすることも大切なことなんです。
「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う」
(アルベルト・アインシュタイン)
という言葉があります。
今は、情報が多すぎるぐらいにありますから、知識と同じようにいろんな常識を知ることができます。
どれだけ頭に知識を入れても、行動を起こさなければそれは自分の学びとすることはできないように、
どれだけいろんな常識に触れる機会があっても、自分の行動がなければ、自分のものさしを創っていくことは難しいのです。
だから、まずは行動をしてみて、自分の常識と周りの常識を照らし合わせてみてください。
他者の常識、会社の常識、時代の常識、いろんな常識と自分の常識のズレや、一致するところを体感してみてください。
そうして、あなたの中にあなたのものさしが出来てきますから。
この世界にあるものさしをだいたい理解した時には、あなたの中に常識を超える「素晴らしいもの」を見つけることができるはずです。
それは、あなたを自分の思うように考えて行動をさせてくれるもの。
あなたを自分の進むべき道から踏み外さないようにさせてくれるもの。
あなたが思う通りに自由に生きていても、人間としての大切なものをちゃんと分からせてくれるもの。
少しずつ、少しずつでいいですから、自分を磨いていくんです。
自分を高めていくことで、私たちはもっと自由になれますから。
「一個の人間の可能性というものは、
本人が常識のレベルで考えているよりはるかに高いところにあるものです」
(ジョセフ・マーフィー)
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