どれだけでも変えられる未来と結果

人生のこれからを善いものにしようとするために、必要なものが二つあります。

一つは、物事について知ること、どう取り組むかという方法までの「知識」

もう一つは、その知識を使いこなすための心の在り方の「智慧」

私たちは、理想を現実化するために、物理的な知識をたくさん吸収して、それをどう使っていくかということに重点を置きますが、

本当は、その知識と行動をどのような心の状態の時に使うのかというのが、とても大切なことなのです。

「思考は現実化する」ことも「引き寄せ」も、方法論よりも心の部分を重要視しているものですから、

私たちの内面の影響が現実化に大きく関わってくるのです。

そのことについて理解ができると、未来についても、ものごとの結果についても、どれだけでも変えていくことができると分かります。

まず、今の心の状態によって、これから進む方向が決まります。

そこで、あなたが想ったことが、あなたに選ばせることをさせます。

そして、その選択が行動につながっていくのです。

すべては、心から始まるもの。

今の心の状態が、未来の結果を定めていくのです。

その時に、タイミング良く、背中を押してくれるような出来事や、偶然のような素敵な出会いを経験することがあります。

それは、偶然のような出来事のように思えても、自分がアクションを起こしたことが返ってくるこの世界の法則のようなものがあるのです。

この世界のあらゆる物質の粒子のレベルに対して、私たちの想いが働きかけることのできる法則、

それをシンクロニシティや引き寄せと呼んでいます。

だから、まず私たちがすることは、目標や夢をできるだけ具体的に頭に思い浮かべること。

そうして、この世界の法則が自分に働きかけるようにして、行動をしていくのです。

「樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、
　それは果実だと誰もが答えるだろう。
　しかし実際には種なのだ」
　（ニーチェ）

という言葉があります。

頭で思い描く未来の姿は、今の行動を起こすための原動力になります。

その未来の姿は、心の状態によってどれだけでも変えることができます。

だから、イメージをする時は、どのような気持ちでそう想っているのかがとても大切なのです。

何かに急かされるような、強制されているような気持ちでいるのか、

自分の意志をもって、人の意見はアドバイスだと見切って、ワクワクして前に進むような気持ちでいるのか、

それだけで、これからの結果へどのような影響を与えるかも変わってくるのです。

物事が思う通りに進むと気持ちがよくなりますが、本当は、気持ちがいい状態だからこそ物事がうまくいくのです。

そして、最終的にその理想が現実化するためにあるべきものは、あなた自身の人間性なのです。

それは、感謝や愛情があなたの人生の中に信念としてあるかということ。

不満や悪意や怒りなどをコントロールできれば、どのような出来事も悪い方には捉えられなくなる。

自分に善いことしか起こらなくなるのです。

私たちの人間性と、人生の幸せや満足感はつながっているからです。

知識を得て賢く在ること、心を明るい方へ向けておくこと。

そこから始まるものが、これから向かう場所への道を示してくれます。

そして、あなたの行動がその目的地を決めるのです。

「私たちの生きているこの世で起きることにはすべて原因がある、
　これが『因』です。
　起こった結果が『果』です。
　因果応報というように、必ず結果は来るのです」
　（瀬戸内寂聴）