それでいいという答え
執着を忘れられた時、あなたは「今この時」に集中して生きることができるはず
先日、福岡県八女市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、ゆっくりお話しをさせていただきました。
私たちが日々感じているストレスや不安の多くは、「執着をすること」からきていると言われています。
仏教では、私たちの苦しみの原因は「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」、つまり「欲張ること・怒ること・無知であること」から生まれると教えられていて、
その中で、「貪(とん)」の「もっと欲しい」という思いや、何かを手放せない心が執着のもとになるんです。
私たちの頭に時々浮かぶ、「こうじゃないとうまくいかない」「こうあるべきだ」という思いは、きっと正解を求めすぎたからなのでしょう。
これしかないという、たった一つの正解を強く求めたからなのでしょう。
(私たちにとっての正解を見つけることについて、以前にもこちらの「魂からのサイン」のなかでお話しをさせていただきましたね)

「望みどおりの事象を起こそうとするのではなく、
あるがままに起こることを願えば、
すべてうまくいく」
(エピクテトス)
という言葉があります。
なにかを強く願うことが、あなたの心に焦りを感じさせているのなら、
思い通りにならないことにイライラすることがあるのなら、
一度、すべての「こうあるべき姿」を忘れて、目の前に表れてくるすべてのものを「それでいい」と受け入れてみてください。
あなたの思っていたとおりにいかなくても、心を静かにして一歩下がって見てみれば、それでいいことにも気づいたりできるんです。
今はまだうまくいっていないことも、見方を変えれば、今はまだそれでよかったりする。
いずれ時間が解決してくれたりするから、それでいいと思えたりするんです。
そうやって、あなたの心に制限をかけている思いを外していくんです。
執着をすることを忘れられた時、あなたは「今この時」に集中して生きることができるはず。
過去への後悔も、未来への不安も薄くなって、シンプルに目の前のことに意識を向けることができるようになるはずですから。
うまくいったことは素直に喜んでください。
うまくいかなかったことはやり直せばいいんです。
頭のなかで思い描く光景をいろいろと考えるよりも、目の前の景色をそのまま受け入れてみること。
思考と感情にとらわれなくなった時、あなたの最高の力は発揮できるんです。
あなたの人生も幸せも、あなたの手の中にあるのですから。
「こうでなければイヤだと執着せずに、
ならなくてもいいけどなったらいいなと考えると、
不思議な力が助けてくれる」
(小林正観)

この記事へのコメントはありません。