自分に期待をすること
期待を手放すのではなくて、期待をしながらも結果には執着しすぎないこと
先日、福岡県久留米市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、ゆっくりお話しをさせていただきました。
私たちは、日々の生活の中で、いろんなことに「期待」をしながら生きています。
たとえば、他者について「あの人ならきっとわかってくれるはず」とか、自分について「この仕事を頑張ったら、きっと認められるはず」とか。
期待することは、決して悪いことではないんです。
それは、未来に希望を見て、前向きに進んでいこうとする心の働きですから。
でも、この期待が私たちの感情を大きく揺さぶる原因になっていることもあるんです。
たとえば、自分の期待通りにものごとが進んだ時は嬉しいですよね。
自分の思っていた通りになって嬉しくて、心がパッと明るくなります。
でも逆に、期待通りにならなかった時、
「なんでうまくいかなかったんだろう?」
「こんなはずじゃなかったのに…」
「あの人、ひどいな…」
そんなふうに落ち込んでしまったり、イライラしたり、時には誰かを責めたくなったりしますよね。
「期待をしていた姿」と「現実の姿」の間にギャップが生まれると、私たちは喜びや怒りを感じて感情の上下動が起きるんです。
そう考えると、期待をして感情が振り回されないように、期待することをやめればいいのかと思ってしまいます。
でも、そうではないんです。
期待は希望でもあって、夢や目標でもあるのだから。
(期待をすることについて、以前にもこちらの「私たちの無限の可能性」のなかでお話しをさせていただきましたね)
大切なことは、「期待すること」と「現実をどう受け止めるか」のバランスなんです。
たとえば、「この人にこうしてもらえたら嬉しいな」と期待をする時、それが思い通りの現実にならなかったとしても、すっと受け流すことができたら心の波は大きく揺れずにすむんです。
それは、自分に対しての期待もそう。
「もっとできるはずだ」「頑張ればうまくいく」と、自分を信じて期待することは素晴らしいことです。
でも、もし結果が思うようにいかなかった時でも、「じゃあ、次は別のやり方で挑戦してみよう」とうまく気持ちを切り替えることができたら、心が折れずに前を向いていけるんです。
期待を手放すのではなくて、期待をしながらも結果には執着しすぎないこと。
思い通りにいくことも、いかないこともあるなかで、あなたがどう感じてどう動くのか。
それがいちばん大切なことなのですから。
「人は心が愉快であれば
終日歩んでも嫌になることはないが、
心に嬉しがあれば
わずか一理でも嫌になる。
人生の行路もこれと同様で、
人は常に明るく愉快な心をもって
人生の行路を歩まねばならぬ」
(ウィリアム・シェイクスピア)
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