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窓の外の景色を眺める人

あなたの内に、まだあなたの知らない自分がいる

先日、福岡県福岡市からスピリチュアルヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来られた方と、

「人生の答えを見つける」ということについてお話をさせていただきました。

私たちは、自分の人生の答えや、生きている意味や、この世界の真理をどこかに見つけようとしますがけど、それはなかなか見つけることはできないもの。

でも、もし何かのきっかけでそれを知ることができたとしたら、逆に、これから先もも自分を生きる動機を見失ってしまう気がするんです。

このまま生きてその先に答えが待っているのかどうか。

今はまだ謎だからこそ、自分でその答えを身を持って知りたいと思って今を生きているのだから。

この世界についても、自分の生き方についても、自分自身についても、完全に保証されているものはないですし、定められているものもないんです。

人生には、「これが正解」というマニュアルや、分かりやすく説明してくれる取扱説明書もないのですから。

夜明け前の海岸を散歩する人

生きるということは、いつも「知らない方」へ自分から一歩を踏み出していくことなんだろうと思うんです。

毎日、同じようなことをしている気がしても、私たち一人ひとりにとって、本当は一日一日が新しい未知の一日のはず。

ですから、自分の生き方しだいでいろんな可能性を試してみることができるんです。

その時に、みんなが思う「最高」は目指さなくてもいいんです。

あなたがワクワクする「最高」を見て、実際にどう生きてみるかを目指してください。

あなたが頭でイメージをしたことを、自分の身体を使って生きてみること。

それがあなたの人生の答えになるはずですから。

(人生の答えを知ることについて、以前にもこちらの「人生という冒険」のなかでお話をさせていただきましたね)

夕日を見つめる人

「私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ」
 (ソクラテス)
という言葉があります。

この言葉は、一見、「私は知らない」ということを謙虚に表しているように聞こえます。

でも本当は、「私の知っていることが、必ず正しいことだとは限らない」という、今の自分の視野をもっと広げてものごとを見てみようとする、前向きな姿勢を表している言葉だと思うんです。

たとえば、正義と悪ということについて深く追求してみると、いろんな立場で見方を変えるだけで、どちらにもなりえることがわかったりするように、

この世界のどんなことも、「絶対」と言いきれるものはないんです。

それは、自分自身についてもそう。

私たちは、自分自身のことをよく理解していると思っています。

でも、自分の口から出た言葉や行動や、感情の反応について、なぜそうなったのかをすべて説明することはできないように、

自分を知ることはなかなかできなかったりします。

でも、自分のすべてを知らないからこそ、まだ知らない未知の自分をこれから見つけることもできるんです。

今までの自分がこれからも続いていくような気がしていても、本当はそうでなくて、

今ここから、生き方のビートを変えることはできるんです。

「未来」は「未だ来ず」と書きます。

あなたの内に、まだあなたの知らない自分がいるんです。

それを「可能性」と呼びます。

あなたはこれから、その自分を見つけにいくんです。

「誰もあなたに
 助言や手助けはできません。
 誰も。
 ただ一つの手段があるだけです。
 自らの内にお入りなさい」
 (R・M・リルケ)

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