どんな日も、自分の心次第で良い日にできること

先日、福岡県飯塚市からスピリチュアルヒーリング、除霊、占いのセッションを受けに来てくださった方と「日々是好日の姿勢」ということについてお話をさせていただきました。

なにか新しいことを始める時に、「最悪の事態を考えて動きなさい」という意見をいただくこともあったり、

「成功した時の最高のイメージを頭に思い描きなさい」という意見をいただくこともあったりします。

最悪の結果だけを考えていると、いつも通りの安全なアイデアしか思いつかなかったり、思いきった行動ができなかったりします。

逆に、成功のイメージだけで進んでいこうとすると、しっかり地に足がついていないような行動をしてしまうことがあったりします。

用心をすることも、モチベーションを高めることもどちらも大切なことだと思うんです。

どちらかだけではなくて、なにかを考える時はその中間も意識できるといいんです。

それは、私たち自身の感情や思考についてもそう。

「良い」と「悪い」のどちらかだけで判断しないことや、「100か0」の思考をしないことは、目にするものに一つでも可能性を見つけようとする見方でもあるんです。

それはある意味、とらわれのない「中庸」の姿勢でもあるんです。

（中庸の姿勢について、以前にもこちらの「好きと嫌いの区別」のなかでお話をさせていただきましたね）

「今日という日は、
　残りの人生の最初の日」
　（アラン・ポール）
という言葉があります。

私たち一人ひとりに、今日一日という同じ長さの時間が与えられています。

その命の時間を有意義に、楽しみながら、精一杯生ききるためには、目の前を通り過ぎていくものを新しい視点で見てみること。

ぱっと見はつまらないと感じるものや良くないように見えるものを、角度を変えて見てみるんです。

その視点は、どんなものも自分にとっての良いものに変えることができる「転ずる心」を生んでくれます。

「日々是好日」（禅語）という言葉があります。

私の生きている毎日毎日がよき日である、という意味の言葉です。

今日は本当にいい日だったと心から思える日は、一年に何日しかないかもしれません。

でも、どんなこともプラスにとらえることができる転ずる心は、どんな日でもよき日にすることができるんです。

その日が良い日であるかどうかは、どんな出来事があったかで決まるのではないんです。

あなたの心次第で、今日一日をどんな日にもすることができるのですから。

「一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。
　明日のことを思い煩うな。
　明日は明日みずから思い煩わん。
　きょう一日を、喜び、努め、
　人には優しくして暮らしたい」
　（太宰治）