呼吸に意識を向ける
呼吸と姿勢を調えると、心も調うということ
先日、福岡県朝倉市からスピリチュアルヒーリング・占い・除霊のセッションを受けに来てくださった方と「呼吸に意識を向けること」についてお話をさせていただきました。
私たちの感情の動きと呼吸は連動しています。
感情がたかぶっている時は呼吸が浅く荒くなったり、逆に、感情が穏やかな時は深くゆっくり呼吸ができたりしますよね。
仏教では瞑想法の一つとして、「数息観」という方法で自分の深呼吸に意識を向けることを教えています。
それは、「いーち、にーい、さーん」と息の出入りの数を数えながら、自分と呼吸のペースを合わせて心身の調和を目指すというもの。
ヨガやスピリチュアルでは、息を吐く時に身体の中の悪いものやネガティブな想いを外に吐き出すイメージをして、
息を吸う時は、新鮮できれいなものが身体と心の中に入ってきて、すみずみまで行き渡っていく光景をイメージすることを教えられたりしています。
呼吸を調えることで、感情に振り回されない心をつくる知恵は、いろんなところで取り入れられています。
慌ただしい生活をしていると、普段の呼吸も慌ただしくなっていたりするもの。
ゆっくりと深呼吸することで、生活にも自分の気持ちにもゆとりが生まれるはずです。
(自分の気持ちにゆとりを持つことについて、以前にもこちらの「ま、いっかの魔法」のなかでお話をさせていただきましたね)
「呼吸とは、足元の大地から空気を吸い上げることである」
(ジョー・ウィリアムス)
という言葉があります。
お仕事やプライベートでのいろんな場面で、緊張する経験に出会うたびに、私たちは心を静めて落ち着かせようとします。
緊張をほぐす方法はたくさんありますが、どこでも簡単に心を整えることができる方法は、丹田で呼吸をすること。
緊張したり、焦ったり、上がっている時の呼吸は、短くて浅い胸の呼吸「胸式呼吸」になっています。
それを意識して、背筋を伸ばしておなかの下にある丹田まで届くような、長くて深い呼吸「腹式呼吸」に切り替えると、心は落ち着いていきます。
坐禅の三大要素と言われている「調身」「整息」「調心」のとおり、姿勢を調えて呼吸を調えることで心は調うんです。
感情が大きく動いている時や緊張している時に、思考で心を落ち着かせようとしても、心は見えないもの。
直接、心に働きかけて心の向きを変えるためには、姿勢と呼吸に意識を向けることなんです。
外の影響に関係なく、平常心も不動心も、あなたの心で生み出すことができるんです。
「深くてゆったりとした呼吸が、『息の長い』人間にしてくれる」
(安田登)
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