本当の自分の探し方
私の内にある主体性を見つけること
先日、うつ・心の病・不登校の方向けのヒーリングを受けに来られた方と、「本当の自分」についてお話しをさせていただきました。
「本当の自分」ってあるものなのですか?
あるなら、どうやって見つけるんですか?
というご質問をいただくことがあります。
本当の自分というものについて、いろんな解釈がありますが、その一つは「主体性」を持っている姿のことだろうと思うんです。
主体性を持つということは、楽しんで生きているということ。
夢中になって生きているということ。
(主体性を持って生きることについて、以前にもこちらの「この世界を楽しむ生き方」の中でもお話をさせていただきましたね)
それは、どれだけこの世界の仕組みや要領を覚えても、年齢を重ねても、小さい頃から変わらず自分の心の中にあるアイデンティティー(独自性)のようなもの。
だから、前向きな気持ちでアクションを起こしている時に見つけることができるんです。
『夢中で生きることを、「生きる目的」にする』
(斎藤茂太)
という言葉があります。
自分のことがよくわからない時や、やりたいことを考える時に迷ってしまうのは、言葉をいっぱい使って余計なことを考えすぎているためかもしれません。
言葉を使って思考をすれば、自分を肯定して背中を押すことと一緒に、自分を否定して慎重にさせることもします。
やりたい理由を頭に思い浮かばせるのと同時に、やらないほうがいい理由も見つけ出したりもします。
だから、楽しいこと、夢中になれることをしている自分の姿をイメージするんです。
イメージを使って感覚の自分のなっている時は、自己中心的に物事を考えられますから、自分の本当の姿も、自分がこれから形にしたいことも疑わずに見ることができるんです。
「自己中心的」という言葉は、「自分のことばかり考えて、他者のことを考えないこと」という意味もありますが、
どんな時でも、どんな人の輪の中にいても、自分を中心にして物事を考えるという「当事者意識」のことでもあると思うんです。
それは、これから出会うどのような物事に取り組む時も、自分の人生に向き合う時も、本当の自分を見つけるための正しい姿勢であるはず。
いろんな人やいろんな意見の中で、「私」というものを心の中に持っていないと、他者が許せなくなったり、うらやましくなってしまいます。
でも、人と人は循環しながら生きているもの。
一人ひとりが持っている「私」を受け入れてもらった時、相手のことをもっと知りたいと思えるようになりますし、そこから共感することも、満たして満たされることもできるようになるんです。
迷う時、自分を疑う時は、自分の中心に意識を向けて、変わらずに在る自分の軸を確認してください。
自分を楽しませながら、夢中にさせながら生きてください。
そうやってはっきりと自覚されるあなたの主体性が、不自由さを感じている誰かにポジティブな影響を与えることができるはずですから。
「世界を知りたいと思う者は、まず、自らの存在の深みを探りなさい。
真に自分自身を知りたいと思う者は、世界にもっと関心を持ちなさい」
(バーナード・シュタイナー)
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