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太陽の昇る海を見る人

いろんな価値観のなかで、自分で選ぶという楽しさ

先日、福岡市からヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と、お話しをさせていただいた中で、

私たちが人生をどう生きるかと思う時、まずこの世界も自分自身も「二極」であると知ることから新しい道が見えることを共有させていただきました。

私たちは日常生活において、こうあるべきという社会的に正しいと思われることと、衝動的な満足を求めることを両立させて生きています。

それは、人間が生まれながらに、相反する二つの価値観を自分の中にたくさん備えているからです。

日常で出会うひとつ一つの出来事に対して、私たちは二つの「自分」をもって対応しています。

例えば、本来の自分と欲求に動かされている自分。

こうした方がいいという自分と、面倒だからしないでおこうという自分。

新しいことを求める自分と確実なことを求める自分、独立を求める自分と依存を求める自分など、

私たちは二つの価値観のなかで揺れながら生きています。

それが、人間らしく、エネルギッシュに生きるための在り方なのかもしれませんが、私たちは、つい何もしないでおくという選択をしがちなのです。

でも、行動を起こした時の方が自分に嘘がなかったような気がするのです。

不思議ですが、ちょっとだけ自分を律することをして、誰かのためにしたことが自分らしかったように思えるのです。

でもそれは、自分の意見を言わずに我慢をすることではなく、損をすることでもないのです。

自分の考えは考えとして持っていて、相手の考えや思いに配慮して、言葉や行動を選ぶということ。

怒りやこだわりよりも、敬意や調和を優先すること。

欲求を抑えて自分のするべきことを知っていること。

それが人間としての美しい姿なのでしょう。

仏教に「一水四見」という言葉があります。

「ひとつの水たまりを
 餓鬼は濃血と見
 魚は住(すまい)と見
 天の有情(人)は種々の宝で荘厳(飾る)した地と見
 人は水と見るごとし」(「一水四見」)

人間は自分だけの知識とか体験から、ものごとの善悪や正義を判断してしまいがちです。

また、その時の気分や体調によって、一方的な見方をしてしまうこともあります。

そのような時、ちょっと立ち止まって、相手の立場になって考えたり、部外者の立場になって、もう一度周りをゆっくり見直してみてください。

私やあなただけでなく、ひとり一人が、人や出来事についていろいろな見方をして考えるようになれば、この世界はもっと平穏な場所になるはず。

そして、その世界のなかで、与えられたこの一生を私はどのように生きるか。

それは、私として生ききること。

たった一度の私の人生ですから、自分らしく、主体性を持って、自分を大切にして行きたいと思うのです。

そのような意識を持っていれば、日常で出会う人やものへの接し方も変わってきます。

あなたがあなた自身を大切に扱うように、どんなものへも軽視をすることなく、丁寧な接し方になるはず。

そうして、私たちは礼儀や所作の美しさを身につけていくのではないでしょうか。

それが品性でもあり、人間性ともとらえられるのでしょう。

「己はこの世のすべてである」(パスカル)
という言葉があります。

私たちが普段使っている言葉、例えば、高い・低い、多い・少ない、強い・弱いといった形容詞は、両極端な二極論です。

つまり、この世界は二極の世界ですから、私たちがこの世界を表す言葉もそのようになっているのでしょう。

欲望の反対には人間性、理想の反対には現実があるのですが、その仕組みの前に自分の可能性をあきらめるのではなく、

そこに私が人間であることのおもしろさをみていきたいと思うのです。

人間は自分に都合よく、ものごとを見るのでしょうし、私たちの感じ方や感覚や思考も確実ではないものです。

でも、そのことを意識して生きる時、自分に正直な行動をすることから、

もっと謙虚に、もっと優しく、執着も外れて、柔らかく生きることができる気がするのです。

何かを失うことを恐れずに、安心して身をまかせるような、心に余裕をもった生き方をしたいですね。

あなただけの一度きりの人生ですから、一瞬一瞬を大切に、あなたの判断によって生きていきましょう。

私もそう生きていきたいと思います。

「僕たちは皆、毎年毎年違う人間なんだ。
 一生を通じて同じ人間なんてことはない」
 (スティーブン・スピルバーグ)

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