足りないものはない
豊かさは、自分に愛を向けることから
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と「欠乏感をなくすこと」について、お話しをさせていただきました。
私たちは、誰かと自分を比べることや、幼い頃からの教育の影響によって、自分の中の「足りないもの」を探そうとするクセがあるみたいです。
たとえば、コップに半分入っている水を見て「まだ半分も入っている」と思うより「もう半分しか残っていない」と思うのは、私たちの中にある「足りていないもの」の意識がそうさせているのかもしれません。
その足りていないものは物質的なものだけではないのです。
私が思うに、それは愛なんです。
もし、自分が愛されていることや、愛されていい存在だとわかっていれば、誰かの言葉や行動を見る時、悪意のようなネガティブな見方はできなくなりますから。
それは、人生や生き方についても同じこと。
愛にあふれた生き方や、自分に価値を感じながら生きる人生は、どのような出来事も自分を成長させてくれるための大切なものにしてくれるんです。
「己自身を愛することは、理性や正義に反することなのだろうが、
なぜ、慈愛がつねに悪なのだろうか」
(リュック・ド・クラピエ・ド・ヴォーヴナルグ)
という言葉があります。
過去の経験が、「何かが足りない」と自分に思わせるのなら、自分の過去をゆるしてあげること。
手放すのではなくて、ゆるしてあげてください。
周りの人から見て、今の自分からは想像もできない過去があるとしても、それはその時の自分にはどうすることもできなかったことですから。
その結果は、その時の最善だったと思えればいいんです。
そして、その時の周りの人や状況についても、同じように思ってみてください。
それは、過去を新しい見方で見て、新しい過去に創り変えるようなポジティブを自ら生み出すようなこと。
それができれば、これからあなたの前に表れるどんな事についても、ポジティブと見ることもネガティブと見ることもできるはず。
どちらも自分で選ぶことができるはずです。
(どのようなことも、自分の見方で自由にとらえてみることについて、以前にもこちらの「どんな事も受け止める」のなかでお話しさせていただきましたね)
その先に、心の豊かさも無限に感じられるようになるはずです。
今までを思い出すと、愛をそばに感じていた時と、愛を感じられなかった時の人生の充実感は大きく違っているはず。
愛が、焦ることや恐怖や罪悪感を自分から取り除いていてくれたからです。
今はまだ、むりにポジティブな考え方をすることはできなくても、ネガティブな考え方をしていることに気づくだけでもいんです。
自分の思考や心の状態に意識を向けることができるだけでもいいんです。
それは、自分に向けて愛の見方をしていることですから。
本当の豊かさを感じる時は、そうやって自分に愛を向けることができた時なのかもしれません。
自分を愛すること、大切にすることが、あなたが本当の自分と人生について、
心を開いて向き合うことをさせてくれます。
自分を愛すること、大切にすることには条件はいりません。
あなたに足りないものもないんです。
「われわれの最初にして最後の愛は自愛である」
(クリスチャン・ネステル・ボヴィー)
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