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太陽の光に包まれた人

先日、ヒーリング・除霊のセッションを受けに、佐賀から来られた方と、お話をさせていただくなかで、人間の一生について、私なりに気がついたことがあります。

それは、
「誰一人として、同じ人生を歩んでいない」
ということ。

多くの方が、自分自身はこの世で特別な存在だと思っていながら、安全な「普通である」ことを求め、同じような理想の人生像を持たれています。

でも、実際は誰一人、同じ人生を歩んでいないということ。

それは、私たちがこの世界で学ぶべきテーマが、それぞれに異なっているから。

そのテーマとは、仕事なのか、人間関係なのか、お金なのか、愛についてなのか、自分自身についてなのか、スピリチュアルについてなのか。

それぞれに向き合うべき課題を持って、私たちはこの世界へ来ているのです。

「我々が我々の運、不運をつくる。そして我々はこれを運命と呼んでいる」(ベンジャミン・ディズレーリ)

という言葉があります。

「宿命」と「運命」という、とらえ方があります。

宿というのは「止まる」という意味で、運というのは「動く」という意味なので、宿命は変えられないもの、運命は変えられるもの、という考え方。

状況によって、自分の意志によって、変えることができるのが「運命」なら、私は運命の方の考え方をしていきたい。

この世界は、もともと人間の望みどおりにできあがっているはずですから。

でも、昼と夜があるように、実際には、望ましい面もあれば、望ましくない暗闇の面もあるのです。

それが、この世界の仕組みのなかでの「試練」であるのなら、それは自分だけの、特殊で解決不可能な問題とは、絶対に思わないこと。

試練の中で、実はすぐ近くに隠れている脱出の道を探し出すことこそ、あなたの人生に感動と興奮を与えてくれるものなのです。

その感動のなかで達成感を体験した時、きっとそれがあなたの自信につながる財産となるはずです。

「私は、自分の道を顧みて、あなたのさとしのほうへ私の足を向けました。」(作者不明)

という言葉があります。

大切なことは、進むべき道を知っていること。

あなたには、足を向けたい方向があるはず。

向き合うべき自分の姿があるはず。

あなたにとっての、守るべき道、進むべき方向がわかっているのなら、足を向けるべき正しい道を知ること。

明確な方向性を持たないまま生きるのではなく、それでいいと勘違いするのでもなく、大切な真理を心に刻むこと。

自分自身を見失うことなく、まっすぐに自らの心と向き合って生きていくこと。

この世界での真の栄光とは、私たちが言葉と行動などの表現を通して、自身のアイデンティティを示す時。

つまり、自分自身の在り方について「これが私です」と確信をもつこと。

長い時間をかけて自分を高めて、目標に向かって努力をすれば、きっと理想の姿が現実として見えてくる。

だから、そのために時間がすぎていくことはマイナスなことではなく、自分とこの世界の性質を明らかにするための貴重な時間なのです。

人間の一生とは、片道だけの旅。

過去に戻ることもできないし、過去を変えることもできない。

だから、前を向いて生きる以外に道はないのです。

それならば、私たちに必要なものは、運命を乗りこなす気概。

どんな困難にも、必ず脱出の道があります。

あなたに見えなくても、すでにそれは備えられているのですから。

「宿命とは人生の青写真・設計図。心がけ次第で設計変更できるもの。
 その設計図を自分の意思と力で実現していくのが運命。
 運命は自分で切り開く」
 (美輪明宏)

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