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太陽の光に包まれる二人

人生のその時その時で、初心は感じられるもの

先日、福岡県筑紫野市からスピリチュアルヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来られた方と「初心を忘れないこと」ということについてお話をさせていただきました。

「初心を忘れないように」という言葉があります。

これは、室町時代に能楽を大成された世阿弥さんの残された言葉からきていて、

「なにかを極めるためには、まだ未熟だったころの気持ちを忘れないように」という意味で、「花鏡」のなかでこの一文で伝えられています。

「是非とも初心忘るべからず
 時々の初心忘るべからず
 老後の初心忘るべからず」
 (世阿弥「花鏡」)

(初心を忘れないことについて、以前にもこちらの「たまには昔を振り返る」のなかでお話をさせていただきましたね)

朝日を見つめる人

私たちは、お仕事にしてもどんなことにしても、経験を積んでいくと要領が分かってきて、つい気がゆるんで失敗をしてしまうことがあります。

また、すっかり慣れて、始めたころの緊張感や新鮮な気持ちを忘れてしまうこともあります。

そのような時、初心を思い出すことで、自分をもう一度奮い立たせることができるはずです。

この世阿弥さんの言葉の「是非とも」は、なにかを始めた頃や、人生における幼少期を表しています。

次の「時々の」は、だんだん慣れてきた頃や青年期を表しています。

そして「老後の」は、熟練された頃や高齢期を表しています。

経験を積んで技術を身につけることにしても、人生を生きることにしても、その時その時に応じた初心の感じ方があるんです。

その初心とは「初期衝動」ととらえてもいいんです。

あなたが今、取り組んでいることについても、それを始めようと志した時の純粋な情熱や、その時にあなたが思い描いていた理想とか、

肌で感じていた空気の温度とか、いろんなことを思い出してみてください。

「何をしていいのか分からない」とか「もう年だからできないだろう」とか、あきらめてしまいそうになる年齢であっても、初心を持って始められることがあるんです。

それを今から見つけにいこう。

感動や感激を感じられる「うぶ」な心を持って、夢を追いかけてみよう。

あなたはいつでも「今、ここ」から始められるから。

「大事なのは行き先じゃない。
 列車に乗ろうと決めたことだ」
 (映画「ボーラー・エクスプレス」より)

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