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両手を広げる仲間達

現在、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言発令の影響で、様々なイベントや催しが中止や延期となっています。

私が二年前に、出店させていただいたスピリチュアルイベントも、まだ再開の見通しは立っていません。

お友達のヒーラーさんや占いの方にも、またお会いできる日を楽しみにしています。

そのようななかで、開演中止となった、落語の寄席がネットで配信をされているそうです。

落語とは、落語家の方のお話とお客さんの笑いの呼吸の「間」を、落語家の方が巧みにコントロールされて、コールアンドレスポンスで、その時その時のお話が出来上がるような印象があります。

ですから、観客の反応が見えないなかで、落語家の方がどのようなアプローチをされていくのか、とても興味深いです。

間のとり方も、その人の人格を表す効果を生むものです。

対面でも、インターネットを使ったオンラインであっても、人間と人間のコミュニケーションには、「間」というものが大切なのです。

朝の挨拶もそう。

私たちは、いろんな人と挨拶を交わしますが、おひとりお一人に、表情や視線、声をかけるタイミングなど、それぞれの「間」があって、それをすり合わせているのです。

挨拶とは相手に敬意を表すことで、それがあってこそ人と人との心が通い合うもの。

関係が不健康なのは、そのつながりの中で挨拶ができないところからきている気がする。

つながりが「和」を保っていくのに欠かせないのが、挨拶だからです。

声をかけるのがどちらが先かの問題ではありません。

相手の心を開かせるためには、まず自分の心を開いて接していくこと。

そして、もう一つの大切なことは、微笑むこと。

私がどれだけ好かれる努力をしても、他者は私を嫌ったままかもしれない。

でも、微笑み一つで、「平和」の関係が生まれるものです。

心のなかのものを表すのは、言葉だけではなく、微笑むことでも表すことができるのです。

だから、笑顔の美しい人は心の広い人。

そういう人は、争いを好まず、なごやかな風を起こすことのできる人です。

道で会う時、話しかけることはなくても、私の会釈に微笑みで返してくれる。

小さなことですが、自己主張など一切しなくても、微笑みだけで相手の人格を認めて、幸せな気持ちにさせてくれるのです。

人を癒し、励ます力をもつ微笑みは、自分の傷をも癒してくれている。

微笑みかけること、それはぬくもりを伝えること。

微笑みが、人を美しくし、人の心を癒す力をもっているのです。

ユダヤ教の人たちが言う「シャローム」という言葉は、「欠けたものがない状態」を指す言葉だといいます。

欠けたところがないもの、それはこの世にはないもの。

私たちも、そのような、「完全ではない」状態の存在なのです。

だから、私たちは、人生は欠けていることばかりだと思ってしまいます。

幸福も、つかの間の幸福だと思っているのです。

トム・クルーズさんが主演された「エージェント」という映画のなかに、このようなセリフがあります。

「You complete me.」 
 (あなたが私を完全にする)

あなたの欠けているところを満たせるのは、あなた自身ではないのです。

あなたが出逢うすべての人が、あなたを美しくしてくれる、完全にしてくれる。

だから、あなたは、力の足りない自分をゆるしながらも、素直に自分をさらけ出すこと。

大切なことは、あなたが常に正直であり、真実であるということです。

あなたが常にオープンで、あるがままであれば、周りの人との信頼が生まれます。

信頼が生まれると本当の友情が生まれます。

信頼のおける仲間や友人に囲まれていれば、状況が大変であっても、環境がどうあっても、きっと幸せに感じるはずです。

ストレスのない完全な対人関係には、近づくことはできますが、究極的には人間の世界では不可能なのです。

でも、この世界には完全なものはないけど、あるようにしなければならないと祈り願う。

そう、求めて探す姿こそが、私たち人間が理想とする美しい姿なのではないでしょうか。

「私たちは皆、互いに助け合いたいと思っている。
 人間とはそういうものだ。
 相手の不幸ではなく、お互いの幸福によって生きたいのだ」
 (チャップリン)

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