分かち合うことの意味
つながりながら、分かち合いながら、
成り立っているこの世界
先日、福岡県北九州市からスピリチュアルヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、「分かち合うことの意味」ということについてお話をさせていただきました。
「弱肉強食」という言葉があります。
弱いものが強いものに獲られて、強いものが生き残ることができるという意味の言葉で、それは自然界の摂理だと思うんです。
私たちは、このような自然のあり方を教わってきましたから、この世界で生きていくためには同じように、強く在ることや、競争して勝ち取ることが必要なんだろうと学んできました。
でも、それはすべてのことに通用できる信念ではないと思うんです。
昔、アメリカのある国立公園で、鹿を増やすために、狼などの肉食動物を追い出そうと計画したそうなのですが、
増えすぎた鹿が木の芽や食べ物を食べ尽くしてしまって、食糧不足になって頭数が減ってしまったそうです。
「弱肉強食」という考え方で見れば、弱い鹿が強い狼の犠牲になっていると感じますが、
でも、実際は鹿は狼がいないと生きられなかったんです。
ある意味、鹿と狼が命をつないでお互いに助け合って生きているんです。
「強いもの」は「弱いもの」がいなければ、生きられないけど、
「弱いもの」も「強いもの」がいなければ、生きることはできないから。
(すべてのものが助け合いながら生きていることについて、以前にもこちらの「しっかり自分を満たす」のなかでお話をさせていただきましたね)
「うばい合えば足らぬ
わけ合えばあまる
うばい合えば憎しみ
わけ合えば安らぎ」
(相田みつを)
という言葉があります。
「この自然界にあるものは、すべてそのままで完璧だ」と、仏教の開祖お釈迦さまはおっしゃいました。
それは自然や生き物だけではなくて、私たち人間もその通りなんです。
職場や趣味の仲間や、地域のコミュニティとか、人間が集まればいろんな人に出会います。
強い人もいれば弱い人もいたり、明るい人もいれば暗い人もいたり、好きな人もいれば苦手な人もいるんです。
私たちは、自分と違うことを「悩み」にしてしまいがちですけど、
でも、いろんな人がいるからこそ、理解し合おうとしたり、思い込みや誤解がとけた時の喜びも感じることができたりするんです。
ですから、自分と違うことを「楽しみ」にして、いろんな人に、いろんなことに関わってください。
この世界は、早い者勝ちでもなければ、強いものだけが多くを手に入れられる「弱肉強食の世界」ではないんです。
命をつなぎながら、想いを分かち合いながら、誰もがどんなものも手に入れられる「共生の世界」なんですから。
「共に協力し合えば、向こう側に行けると気づいた」
(レイ・ダリオ)
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