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空を見上げる人

私が今ここにいる答えを見つけるために

先日、ヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに八女市から来られた方と、「自分の命を感じてみること」についてお話をさせていただきました。

私たち人間は、生まれてくる時はまったくのゼロからスタートします。

その時はまだ、この世界の仕組みや、生きていく方法も、自分という存在もまだはっきりと自覚できていない状態で、

目にするすべてのものに否定もなくて、新鮮な気持ちをもってすべてを肯定できている状態のはず。

だから、その時はまだ自分と他人という区別もついていないから、世界は一つだと認識しているはずです。

そこから、だんだんと自分がいることと、他者がいることを認識していきます。

最初にそう気づかせてくれる他者は、自分に無条件の愛をもって接してくれる人。

そこから、どんどん世界が広がっていくんです。

(自分と他者の関係の中で自分の世界が広がっていくことについて、以前にもこちらの「心と心の距離感」のなかでお話しをさせていただきましたね)

生きていれば、いろんな人に出会います。

お会いする人と自分との間に、一人ひとり異なる距離があることにも気がつきます。

つまり、その人のことが好きなのか嫌いなのか、自分にとって大切な人なのかどうか、見方なのか敵なのかという区別に気がつくんです。

そうやって、私たちはこの世界で経験を重ねていくにつれて、人に対してもものごとに対しても、極端な見方をしようとしてしまうもの。

でも、その見方でこの世界を見続けることは、最終的には「都合が良いか悪いか」という考え方になっていくののかもしれません。

明るい方へ向かう人

私は、すべての人間は心の深いところに神様のような性質(神性)を備えていると思うんです。

「一切衆生、悉有仏性」
(道元禅師)

という言葉があります。

「この世のすべてのものには命があり、それらはすべて仏と成り得るもの」という意味の言葉です。

「仏」という漢字の左側、にんべんに横棒と左右に払う棒をつけると「私」という字になるように、

仏様や神聖な存在は、私という自分の中にすでに在るんです。

でも、私たちはいろんなことを経験していくうちに自分の中に曇りが表れたり、偏った見方をするようになって、

自分の中の神聖な存在が見えなくなっているのでしょう。

もし、あなたが今、周りにたくさんの人がいてくれても、なにか一人でいるような気持ちでいるのなら、

一度、自分の考え方や在り方をリセットしてみてください。

あなたの中にある曇りを取っていくんです。

あなたがこの世界に来るために与えられた命のことを、一度、ゆっくり感じてみてください。

あなたの中にその答えはもう在るからです。

「これから何年、何十年生きても、
 おそらく人生というものなど
 わかりっこないに違いない。
 ただ、そうしたわからない人生というものの終局点に立ったとき、
 人生を肯定する立場に立っていたい」
 (井上靖)

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