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光輝く草原にいる人

本当に比べる相手は、自分自身

先日、福岡県福岡市からヒーリング・占い・スピリチュアルカウンセリングのセッションを受けに来てくださった方と、

「誰とも比べられない自分」ということについてお話をさせていただきました。

私たちは、いろんな想いを持って日々生きています。

ポジティブな気持ちもあれば、ネガティブな気持ちもあったり。

そのなかで、ちょっとややこしい想いもあるんです。

たとえば、それは劣等感もそう。

劣等感とは、自分と誰かを比較して、自分の価値を低く見てしまう時に生まれるもの。

私たちは、お仕事の成果や持っている物や、自分の性格や容姿、ありとあらゆるものについて、誰かと比較するものを見つけることができます。

でも、他者と比べることだけでは、自分の正しい価値を見つけるのは難しいんです。

自分よりたくさん持っていない人を見つけたら、自分の持ち物が増えるわけではないですし、

自分よりお仕事を早くできる人を見つけたら、自分のお仕事をこなす能力が遅くなるわけでもないですから。

誰かと自分を比べても、自分自身は何も変わらないということ。

それを知ることで、劣等感という感覚はあなたの内にはもう感じられなくなるはずです。

(誰かと自分を比べないということについて、以前にもこちらの「人は人。自分は自分」の中でお話をさせていただきましたね)

夕日を見つめる人

「隣の芝生は青い」という言葉があるように、まったく変わらないものを持っていても、

他者のものは良く見えたりするという習性が私たちにはあるものです。

でも、一度その「比べたがる心」を捨ててみると、ちょっとしたことに敏感に反応することもなくなって、心の負担も少なくなるんです。

そして、自分の外側にいつも目を向けておく必要がなくなったぶん、自分の内側に目を向けることができるようになるんです。

自分のことを静かに見つめる時間が増えるんです。

「友がみな我より偉く見ゆる日よ
 花をかいきて妻とたしなむ」
 (石川啄木)
という言葉があります。

私たちが本当に比較をするべき相手は、自分自身だと思うんです。

それは、昔の自分と今の自分であったり。

自分の内側(心で思っていること)と自分の外側(行動で表していること)であったり。

静かに自分を見つめて、自分の内にある二つの自分を比べて、違いを感じてみること。変化を感じてみてください。

それはとても意味のある比較だと思うんです。

自分を知ることから、この世界の見え方が変わるように、自分の内側にこそ比べるものがあるからです。

「自分で自分の事をどう思うか。
 それは他人からどう思われるかよりも、はるかに重要である」
 (ルキウス・アンナエウス・セネカ)

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