過去にしばられず、未来に戸惑わず、今を一生懸命に生きることから見えるもの

先日、ヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに福岡市から来られた方と、「私たちが求めている本当の豊かさ」についてお話をさせていただきました。

「豊かさ」について、誰にも同じように感じられるものはありますが、これが絶対と言い切れるものはないんです。

ですから、誰かの豊かさをそのまま同じように自分の豊かさにしようとしても、しっくりとこないこともあるんです。

今の時代は、物もたくさんあって、いろんな価値観でものごとを見る多様性の時代ですから、

たくさんのものを持っていることや知っていることが、逆に自分を不自由にしたり、自分の考え方と行動を制限してしまっていることがあるのかもしれません。

たとえば、選択肢が多くなればなかなか選ぶことが難しくなって、少ない選択肢ではかんたんに選ぶことができるように、

完全な自由よりも、少しの制限があるほうが、人生はスムーズにいく場合もあるのでしょう。

豊かそうに見えて、なにか豊かではないような感覚。

物質的な豊かさが、心の豊かさにつながらないこともあるのでしょう。

物があることも物がないことも関係なく、どちらであってもこころの豊かさを感じられる自分で在りたいですね。

(持っているかどうかではない豊かさの感じ方について、以前にもこちらの「何もないという美しさ」の中でお話しをさせていただきましたね)

「いつも闘いです。
　自分の古いものを捨て、
　いかに新しいものを出すか」
　（乙羽信子）

という言葉があります。

インターネットやSNSでいろんな方と交流ができる今の時代は、個の魅力が重要になっている気がします。

自分の意見や考え方を持って発信をすることや、どのような知識や力をもって経験を積んでいくか。

そのような「身につける」ことが、誰にも共通して重要だと思われていることなのでしょう。

でも、逆に「持たない」という姿勢でいろんなことにチャレンジしてみるのもいいと思うんです。

何も持たないからこそ、過去に縛られることも、未来にとまどうこともなくなって、今を大切に生きることができるはずですから。

そこから、持っている知識や社会的な肩書きに縛られずに、新鮮な気持ちで人生の新しい扉を開いていこうとする姿勢も生まれるはずです。

今、あなたが持っている「持ち物」についても、それは今だけのあなたに必要なものだととらえて、十分に使ってください。

そして、人生の新しい展開が始まったと気づいた時は、軽やかにそれを手放してみてください。

そこにまた新しく、あなたをワクワクさせてくれるものが入ってくるはずですから。

「人生とは今日一日のことである」
（デール・カーネギー）

という言葉があります。

思えば、今日という一日も、自分の人生のエンディングに向かって進んでいくなかでの、手放していく一日なのでしょう。

人生は今日ですべてが決まるわけではありませんが、でも今に集中して生きることでその後の流れは変わっていくもの。

夢中になって楽しむことができるのは、いつも「今」だけですから。

大切なことは、今この瞬間、ここにいる自分を見つめてみること。

過去に後悔を見らずに、未来に不安を見らずに。

あなたの人生の行き先は、あなたが決めるんです。

今のあなたの行動をとどまらせようとするものや、あなたの価値を下げようとするものは手放していい。

これから、あなたは軽やかに自分の人生を歩んでいくんです。

「目が前向きについてるのは、なぜだと思う?
　前へ前へと進むためだ!
　振り返らないで、つねに明日を目指してがんばりなさい」
　（のび太の先生）