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夕日に照らされる人

自分の人生に心を開くこと、自分の運命を信頼すること

先日、うつ・心の病・不登校の方向けのヒーリングを受けに来られた方と、「とりあえずやってみること」ということについてお話をさせていただきました。

効率を求めるということは、「するべきこと」と「しなくてもいいこと」を区別することから始まります。

私たちの持っている人生の時間には限りがありますから、なるべく自分のしたいことに時間を使って、なるべくたくさんのことを経験したいと思うものです。

インターネットを「無限の知」と呼ばれた方もいるように、検索をすればどんな情報も知ることができる今の時代のなかでは、「やるかやらないか」の判断に忙しくなって、

実際に身をもって経験をしていくことが少なくなってしまったのかもしれません。

経験から得られる喜びや怒りや嬉しさや悲しみも感じられなくなることは、私たちの本当の意味での不幸なのかもしれません。

感情は出来事に彩りをつけるもの。

私たちは、感情がポジティブとネガティブに振られるなかで、「中庸」という調和のバランスを見つけるのですから。

(中庸について、以前にもこちらの「中道を歩むために」のなかでお話しをさせていただきましたね)

朝日の昇る海を見つめる人

「一瞬の洞察力は
 一生の経験よりも
 価値のあることがある」
(オリバー・ウェンデル・ホームズ)

という言葉があります。

まだ何もしていないうちに、先入観で「こういうものだろう」と思っていたことも、実際にやってみることで「こういうものだ」という答えを知ることが出来るようになります。

自分の内側で理解しようとしていたことと、自分の外側で実際に理解してことが一つになる時に、私たちは学びと気づきを得ることができるんです。

そうやって、洞察力を使ってものごとの本質を見ることで、私たちの人生は目に見えない深いところで変わっていくはず。

どのような出来事が起こるか起こらないかとうことよりも、どう感じて心で受け取るかが大切なことになってくるはずですから。

その時にはもう、私たちは出来事に振り回されたりすることもなくなって、やってくるものごとを前向きに感じて体験して、自分の経験とすることができるんです。

本当は人生自体が苦しみでも喜びでもなくて、その人生を生きていく私たちが身をもって苦しみと喜びにしていくのですから。

だから、恐れずに頭でイメージをしたことを行動してみてください。

もう少し、自分の人生に心を開いて、自分の運命を信頼して生きてみてください。

それが本当の意味で「人生を楽しむこと」なんだろうと思うんです。

「あなたは、心を開くとまた傷つくのではないかと
 こわがっているだけ。
 傷を癒せるのは、信頼だけです。
 傷ついても大丈夫。
 傷ついた心は、何かのために努力した証拠だから」
 (映画「食べて、祈って、恋をして」より)

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