気持ちをリセットする
いつも新鮮な気持ちでいること
先日、うつ・心の病・不登校の方向けのヒーリングを受けに来てくださった方と、「気持ちを切り替えること」についてお話しをさせていただきました。
やらなければいけないことや、いついつまでに終わらせないといけないことがあるなかでも、なにかやる気が起きないこともあります。
出来事や物事についても、自分の目指すものについても、完璧に合理的に行動することができないのが私たち人間だからです。
でも、その「合理的」の反対にある言葉は「情緒的」だと思いますから、失敗することやむだなことをしている姿が人間らしさを感じさせることでもあるんです。
私たちは、感情と心によって、前に進んでいく意志を創っています。
だから、気持ちが乗らない時や落ち着かない時は、その場の空気を一度リセットすること。
窓を開けて風を入れることや、散歩をすることや、話題を変えることや、場所を移すことや、言葉を交わすことをして、気持ちを一新するんです。
「今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある」
(ベンジャミン・フランクリン)
ということばがあります。
私たちの内面、心や感情を一新させるためには時間に余裕をもつことが必要です。
(心に余裕を持つことについて、以前にもこちらの「心に余裕を持つ」の中でお話しをさせていただきましたね)
時間は、時計が刻んでいる「時」というとらえ方をすると、誰にも同じように、何をしていても同じようにすぎていくものだと思われるかもしれません。
でも本当は、人によっても、その時の状況によっても長さが変わるものなんです。
忙しく働いていれば、時間はあっという間にすぎていきますし、ダラダラとすごしていれば、時間もダラダラとすぎていくもの。
楽しい時間はとても短く感じますし、嫌な時は時間が止まっているような感じもするようにです。
自分の中でONの時間とOFFの時間を切り替えていきながら、時間の体感速度をコントロールしてみてください。
大切なことは、どんなに忙しいなかでも、無意識に次から次へ移っていくよりも、気持ちを切り替えながら新鮮な気持ちで取り組んでいくこと。
目の前の景色は何も変わらなくても、その場の空気が新しくして、今の私の感情と心も新しくすれば、次に見えてくる景色も変わっていくはずです。
「行雲流水」(蘇軾)
という言葉があります。
「白を流れる雲や、川を流れる水のように、決まった形を持たずに自然に移り変わるものには淀みがない」という意味の言葉です。
私たち人間の気持ちも、止まってしまうと淀んでしまうもの。
熱い気持ちをもって始めたことが、時間とともにぬるさを感じるようになった時は、また新たにスタートをする気持ちで取り組んでみることです。
いつも、今の「次へ、次へ」
私も軽やかに進んでいきたいと思います。
「自分に与えられた時間の中で何をするか。
それだけを決めればいいのだ」
(映画「ロード・オブ・ザ・リング」より)
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