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朝焼けの太陽と人

自分の心の声に耳を澄ますこと





人生から悩みがなくなることはないと思う時があります。

例えば、お仕事や家族のことや自分自身について、私たちは自分の思い描く理想のように、心のままに生きることのできない現状から、悩みを創り出していますから。

そこには、立場も年齢も性別も関係ありません。

でも、それはネガティブにとらえることではなくて、本当はポジティブにとらえるもの。

悩みとは、目指す自分の姿と今の自分がどれだけ離れているかを教えてくれるものですから、

あなたから自信を奪っていくものでもないですから、傷つくこともないのです。

そもそも、なぜ私たちはなかなか理想の自分に近づくことができないのでしょうか。

その理由の一つは、自分の心の声を聞いていないからなのでしょう。

自分の内からの声よりも、周りの声でいっぱいになっているからです。

だから、その悩みの源を深く追求していくと、自分のことについて考えていたつもりでも、自分に目を向けていなかったことに気づくこともあります。

本当はどうしたいのかは、自分の心がいちばんよく知っています。

ゆっくり自分の心に向き合ってみてください。

周りは周りです。
自分はどうしたいのか。

そう思えれば、もう答えは見えています。

自分の声を聞くことができれば、この人生で本当に大切なことも見えてきます。

いつでも、あなたの心が生き方を決めてくれる。

その生き方には不満もなければ、迷いもないのです。

あなたの中には悩みもあって、それを解決するための鍵もすでに用意されていますから。

「できないことに気を取られずに、
 できることをやりなさい」
(ジョン・ウッデン)

という言葉があります。

私たちは、自分にないものや出来ないことを大きくとらえてしまうことがあります。

それを悪いことのように思ってしまえば、自分を否定してしまいます。

そして、他者にもその価値観をもってジャッジをすることもあるのでしょう。

でも、できないことがいくつかあってもいいとか、いいところをクローズアップすれば、気持ちも楽になれます。

自分には自分のいいところがあって、人には人のいいところがありますから、ひとり一人がそこに自信を持って生きていればいいのです。

今までいろんな人に出会って、いろんな経験をして、どんどん新しいものを身に着けてきましたが、だんだんと本来の自分に戻っていくのが私たち人間なのでしょう。

だから、最期に戻るところは変えたくても変えられないものなら、自分のありのままを認めてあげること、自分は自分でいいと認めてあげることから、新しい人生が始まるはずです。

今の自分の姿に確信を持てなくても、自分を信じることはできます。

なんとなくとか、そんな感じがするとか、そんな気がするという感覚を信じることも必要です。

頭で考えて、分析して、比較した末に出された答えがあなたをくじけさせるのでしたら、ふと感じる感覚に従うこともいいと思うのです。

そうして出会う不思議な偶然が、時々、人生を大きく変えるようなチャンスになることもありますから。

私たちは、肉体と心を別のものとしてとらえていますが、すべては合わせて一つであって、つながっているもの。

身体を通して感じてきたことも、心で感じてきたことも、すべての経験が私の中で合わさって、感覚として表されるのかもしれません。

それは、確信することはできないものかもしれません。

でもそれは、自分の心の声を聞くための大切なものですから、疑わずに感じてみたいと思います。

「ペドロ、
 自分の心に正直に話しなよ。
 ぼくはいつもそうしてる」
 (映画「ナポレオン・ダイナマイト」より)

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