私の価値とは
自分らしさを意識することで気づく、自分の価値
誰かから「すごいですね!」と言われるのは、とても嬉しいことです。
その一言が欲しくて、背中を押されるような強い気持ちを持つこともできるし、苦しい時ももうひと頑張りすることもできますから。
誰かと競争することをエネルギーにして、自分の成長を実感できることや、
心からうち込んで結果を出して、それを人に認められることも、私たちの喜びでもありますから、
多くの人が競うことを目指しているのでしょう。
でも、その競争心が行き過ぎると、すごいと言われなかった自分には価値がないと考えてしまうこともあります。
競争に勝つことが正しいという考え方は、今の時代では当たり前ではなくなってきましたが、
それでも心のどこかでそれを求める気持ちはあるのでしょう。
私は、人間ひとり一人にそれぞれの価値があると思うのです。
それは、ひとり一人に異なる形で与えられているから、比べてしまえばその良さを見つけることが難しくなってしまうもの。
だから、誰からもすごいと言われることばかり目指さなくてもいいのではないでしょうか。
目立たなくても、気づかれなくても、素敵な人はたくさんいます。
そのことに気づけば、自分らしい人生を歩むことができるのだと思うのです。
これで勝てるか?
これは正しいか?
これは人に認められるか?
今まで自分に尋ねていたこの問いを、これからはこのように変えてください。
これは自分らしいやり方か?
これで自分は満足できるか?
これで自分は楽しいと思うか?
あなたがあなた自身にこのように問いかけ続けるだけで、あなた自身の在り方がどんどん輝いていきます。
あなたの価値を図る基準が今までとは変わっているからです。
人間はもともと生まれながらに、正反対の2つの価値観を備えています。
新しいことを求める傾向と今のままを継続することを求める価値観や、変化を求める傾向と依存を求める価値観など、いつも2つの価値観のなかで生きています。
だから日常生活においても、こうあるべきという社会的に正しいと思われることと、自分の良心に従う正しいと思うことの両方を求めることを両立させて生きているのです。
本当は、日々よく耳にする、正しいことや勝つことだけでは、この世界は成り立たないのです。
だから、どんな状況にあっても、どんなに人に認められなくても、あなたの思う理想や、人間としての美しさを追い求めること。
そうすれば、自分なりのルールができるのです。
それを「自分らしさ」と呼びます。
「大切なのは自分が望んだように生きること。
そして、それを続けること。
お金があっても不幸な人生をおくるより、ずっと満足できるはず」
(マージョリー・キナン・ローリングス)
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