同情という愛の姿
あなたは一人ではないということ
先日、福岡県うきは市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、ゆっくりお話しをさせていただきました。
この世界には、いろんな愛の形があって、いろんな愛の表し方があります。
それは、時々、誰にも理解される形であったり、二人だけにしか分かり合えない形であったり、
優しさで表されたり、悲しみで表現されたりすることもあります。
でも、私たちが愛を体験する時はいつも、同じように心のなかに表れているものがあるんです。
それが「同情」なんです。
(相手と同じ気持ちになって、相手を理解しようとすることについて、以前にもこちらの「憐れみと優しさ」のなかでお話しをさせていただきましたね)

「あらゆる真実の純粋な愛は同情である」
(アルトゥール・ショーペンハウアー)
という言葉があります。
私たちの愛は、ただ与えられるだけではなくて、ただ与えるだけでは成り立たないもの。
一方通行ではない、心が通い合う双方向の関係なんです。
だから、愛があるところには必ず同情があるんです。
同情は、ドイツ語で「Mitleid」と書きます。
Mitは「共に」という意味で、leidenは「苦しむ」という意味から出来上がっている言葉です。
その言葉の通り、自分と相手の心を同じにして、同じ目線になって、その人の喜びも悲しみも感じようとする「同情」の姿勢になれた時に、私たちの内に愛が生まれるんです。
そして、同情から愛を感じられるようになった時に、自分と同じように相手のことを見ることができるはず。
自分だけが良ければいいという「利己」の考え方から、自分も相手も同じく良くなることを理想にする「利他」の考え方になれるはずです。
自分だけの喜びを誰かと分かち合える時、自分だけと思っていた苦しみを誰かに理解してもらえた時、
あなたはもう一人ではないこともわかるはず。
そうやって、私たちはここまでやってきたはずだから。
これからも、そのことを忘れずにいたいと思うんです。
「人生で最も幸せを感じる瞬間というのは、
他人から愛されている
もしくは、自分自身を愛することを実感できる時。
もしくは、自分と同じように誰かを愛する時」
(ヴィクトル・ユーゴー)

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