欲を原動力にする
欲は求めすぎず、全く求めないわけでもなく、うまく付き合うこと
先日、福岡県春日市からスピリチュアルヒーリング・占い・除霊のセッションを受けに来てくださった方と、「欲を原動力にする」ということについてお話をさせていただきました。
私たち人間には、欲があります。
食欲・睡眠欲・性欲という三大欲求から、財欲・名誉欲・物欲など、私たちの欲は考えたらキリがないくらい思いつきますが、
欲は私たちが生きていくための原動力になるもの。
なければならないものなんです。
毎年、年の瀬に除夜の鐘を108回叩いて、煩悩や欲を落として魂を浄化しようとするように、
宗教やスピリチュアルの教えには、なにか禁欲的な生活のイメージがあるから、欲は遠ざけるべきもののように言われている印象がありますが、
でも、本当は欲を全否定しているのではなくて、私たち人間と欲は切り離すことができないものだから、うまく付き合いながら人生を創っていきなさいと説かれているんです。
(欲とうまく付き合いながら人生を創っていくことについて、以前にもこちらの「欲望のコントロール」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「欲はあっていい。
だが、自分だけが満たされて満足する小さな欲ではなく、
世界中の人が満たされることを願う『大欲』を持て」
(稲盛和夫)
という言葉があります。
「私はこうなりたいんだ」「私はこれがしたいんだ」という欲があればこそ、私たちは自分を高めることができます。
そして、そのような信念を持つ人は、周りの人にもポジティブな影響を与えることができるという意味の言葉です。
最初は自分を満たすことだけから始まった欲が、夢中になって取り組んでいくうちに、
あなたの心に「情熱」を生んで、その時その時に出会う人の心にポジティブな影響を与えていくんです。
そして、欲を満たすことがそのまま自分の幸せになるという考え方も、だんだん変わってくるんです。
幸せとは、必ずしもどこまでも続いていく欲を満たし続けることで得られるものではないと分かりますから。
私たちが求めている幸せの姿は、心がどんなことにも乱されずに穏やかであることから生まれるもの。
欲については、求めすぎるのではなく、でもまったく求めないわけでもない姿勢のなかでこそ、幸せを感じられれるものなんです。
あなたが今、本当に必要としているものを求める欲を見極めて、これからさらに明るい方へ進んでいくための力として使っていきましょう。
本当の幸せな人生は、そこから始まるはずですから。
「あなたの人生を、誰よりもよくわかっているのはあなた自身。
自分で生み出した人生のレシピこそが、いちばんのレシピなのよ」
(映画「幸せのレシピ」)
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