なんでもない日常に感謝できる心

先日、福岡県宗像市からスピリチュアルヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と「あなたの大切なもの」についてお話をさせていただきました。

「もし、今年一年が人生最後の年だったら、何をしますか?」

という質問をされたら、その答えは人によってささまざまだと思います。

それは、お仕事に全力を注ぐことであったり、愛する家族と一緒にすごすことだったり、一人の時間をすごすことだったりで、

どのような答えであっても、あなたが選んだ答えはあなたにとっての正解になるもの。

そして、今のあなたにとっての「本当に大切なこと」なんです。

私たちはふだん、明日があると思っているから、夢や希望を抱いて生きていくことができます。

いつかの未来について、明るい理想を持ってそこに進んでいくことができるんです。

でも、なにかのきっかけで明日がこないと思い込んでしまう時、不思議と今の自分自身と向き合うことができるようになります。

日々の忙しさや、いろんなしがらみのなかで見失っていた自分を大切にしたくなるんです。

（自分を大切にすることについて、以前にもこちらの「何がいちばん大切か」のなかでお話をさせていただきましたね）

「この世に生を受けたなら、
　その日その日を、ひとつの人生だと考えなさい」
　（セネカ）
という言葉があります。

大切にしているものや、心を支えてくれるものは、一人ひとりにあります。

家族や恋人、友達、お仕事、趣味など、大切なものはいつもあなたのそばにあって、

あなたが健康な時にも弱っている時にも、いつもそばにあって、あなたを支えてくれているんです。

その価値はいつも変わらなくて、忙しい日々がその価値を見えなくさせていることもあります。

当たり前だと思っていた日常のありがたさは、心を穏やかにして、自分を大切に思う時に感じられるもの。

なにか特別なことが起こるから幸せなのではなくて、ありがたいのではなくて、

ただ在るだけで、ただ生きているだけで十分に価値があるんです。

なんでもない今日に感謝ができること。

それが私たちの本当に大切にすることだと思うんです。

「僕は『一日即ち一生』という言葉が好きなんです。
　毎日を一生の思いで生きる。
　今日一日、楽しかったか、
　楽しくなくても深く生きたか、
　それが大切なのではないですか」
　（城山三郎）