鈍感でいること
鈍感さと繊細さが人間関係のコツ
先日、福岡県福岡市からヒーリング・占い・除霊・スピリチュアルカウンセリングのセッションを受けに来てくださった方と、
「鈍感になること」についてお話をさせていただきました。
私のようなヒーラーや、チャネリング、リーディング、占いなどの「癒し」のワークをされている人について、みなさんが同じように持たれている印象があると思います。
例えばそれは、穏やかな雰囲気を持っていることだったり、所作がゆっくりで美しいことだったり、柔和な表情でいることだったり。
そして、そのイメージの深いところには、みなさん同じようにきっと、いい意味での「鈍感さ」があるんです。
鈍感さと聞くと、その場の空気に合わせた言動ができないことや、他者の心のなかに無神経に踏み込んでくるイメージがあるかもしれません。
でも、私がいう鈍感さとは、生きていく上で心の強さをしっかり持っている態度のこと。
苦しい状況や、つらいことに出会っても押しつぶされない柔らい心。
落ち込んでも、反省をしてめげたりしても、気持ちを切り替えて立ち直れるしなやかな心。
批判的な声を聞いても、「まあいいか」と受け止めることができるおおらかな心。
自分の外の世界からの影響に負けないように、張り合おうとして強さを求めることは、逆にものごとの受け止め方を敏感にしてしまうこともあるんです。
だから、気にしなくていいこと、今あなたがどうにもできないことはそのままでいいんです。
今、あなたが優先して取り組むべきことを見つけさせてくれる視点は、鈍感になることで身につけられるはずなんです。
(鈍感になることについて、以前にもこちらの「人生は映画のよう」のなかでもお話をさせていただきましたね)
「垣根は相手がつくっているのではなく、自分がつくっている」
(アリストテレス)
という言葉があります。
私たちが傷ついたり、悩んだりするいちばんの原因は人間関係にあると言われています。
職場でもプライベートでも、たくさんの人達と関わりながら生きていれば、価値観の違いを見つけたり、気持ちのすれ違いが起きることもあると思います。
その関わりのなかで、相手のなにげない言葉や、しぐさについて敏感に感性を働かせていると、
「さっきのあの人の言葉、なにか、心に引っかかるなあ」
「あの対応は、私のことを嫌いなのかな」
と、ネガティブな方に深読みしてしまうことがあります。
でも、その言葉を口にしたり、対応をした人が本当にそう思っていたかどうかはわからないのですから、過剰に反応することはないんです。
もし、そこに本当にその人の悪意のような心があったとしても、その言葉を口にした意味を追求しなくていいんです。
そして、ゆっくり深呼吸をしながら、その言葉と態度で自分を表現したその人の心情になってみてください。
ひょっとしたら、その人は昨夜に家族と言い争ったのかもしれませんし、健康やお金に不安があったのかもしれません。
そのような目線でいられるなら、そこに怒りは生まれないんです。
あなたのもともとの繊細さは、そうやって鈍感さを身につけることで強みになるんです。
その時のあなたは相手のことをおおらかに受け止めて、寄り添うような気づかいができるはずですから。
「セトモノとセトモノとぶつかりっこすると
すぐこわれちゃう
どっちかがやわらかければだいじょうぶ
やわらかいこころを持ちましょう」
(相田みつを)
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