友人という宝物
私の楽しいことを増やしてくれて、苦しみを減らしてくれる存在
先日、筑後市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来られた方と、「人に好かれること」についてお話をさせていただきました。
私たち人間が、いちばん神経を使っているのが人間関係だと言われています。
誰かと関わりながら創られていくのが私たち人間の環境ですから、できることなら関わる人たちから「好かれたい」「嫌われたくない」と思うもの。
でも、その気持ちが強くなりすぎて「みんなから好かれたい」「誰にも嫌われたくない」となるのなら、自分の個性を薄くしてしまうことになるんです。
「2:6:2の法則」でも言われているように、どのような言動をしても2割の人は自分に好意的で、6割の人はどちらでもなく、もう2割の人からは良くは思われていないのですから。
そこで2割の反対意見の人にも好かれようとすれば、自分の軸を見失ってブレてしまうんです。
大切なことは、どんなにがんばっても、「みんなに好かれて誰からも嫌われない」というのは難しいと知ること。
逆に、みんなに好かれなくてもいい。ちょっとぐらい嫌われてもいいと思えるぐらいでいいんです。
そうすれば、自分らしさを失うこともないんです。
(自分らしさを表現する人間関係を創ることについて、以前にもこちらの「人間関係で大切なこと」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「人とつきあうのに秘訣があるとすれば、
それはまずこちらが相手を好きになってしまうことではないでしょうか」
(瀬戸内寂聴)
という言葉があります。
自分らしさを自覚することで、人と人の関係に踏み込んでいく勇気も生まれます。
あなたの周りには、仲の良い友だちもいれば、まだ親しくない人もいます。
いろんな人と接していれば、誰かから嫌われたりする経験もあったりして、
嫌われることを避けるように、人間関係そのものを避けようとすることもあるかもしれませんが、
でも、私たちの生きる喜びや幸せは対人関係の中でこそ、強く感じられるものなんです。
たとえば、それは結婚もそう。
お付き合いをしているパートナーさんと、このままの形でずっと関係が続いていくだけでも幸せなのに、どうして私たちは結婚をしようと決めるのでしょうか。
それは、この人とずっと一緒にいれば、もっと幸せになれると感じたから。
あなたの人生にも、もっと喜びと幸せを感じられるように、誰かと関わる勇気を持ってください。
その中で生まれてくる悩みは、その後でやってくるものに比べれば、とても小さくて気にするものではないのですから。
人生を生きる中で、私たちはいろんな人とつながっていきます。
その中で、偶然に出会って仲良くなる関係。
家族とも違って、生活を一緒にするわけでもない関係。
でも、時々、家族以上の心の支えになってくれることもある関係。
その関係で結ばれている人を、友人と言います。
「松栄れば柏悦ぶ。
芝枯るれば欄なく、
情無き草木すら友の喜び友の嘆きひとつなり」
(光日上人)
という言葉があります。
「松が栄えれば柏の木が喜びます。
芝が枯れると欄も同じく枯れます。
心のない草木でさえ、友の喜び、友の嘆きを自分のものと感じるのです」
という意味の言葉です。
自分の理解者となってくれる友人はありがたい存在です。
友人がいれば、楽しいことは増えて、苦しみは減るものでしょうから。
もし、今あなたが人に疲れていたり、人を信じることができないのなら、まずはあなたのことを理解してくれる人を一人見つけてください。
その人が、あなたが忘れていたあなたの価値をおしえてくれます。
あなたの自分らしさを思い出させてくれますから。
「人を信頼しなさい。
そうすれば人はあなたに正直になるだろう。
素晴らしい人物として接しなさい。
そうすれば素晴らしさを示してくれるだろう」
(エマーソン)
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