私が私を活かす方法
私が口にした言葉が、これからの私を創る
私たちが、ふだん使っている言葉にはとても強いエネルギーがあります。
それは昔から「言霊」と表されたりしていて、自分の口から発せられた言葉が未来につながるとされています。
たしかに、自己紹介する時に自分をどう表現するかが、今の自分の状態を表しているような気がします。
大切なことは、自分に自信がある、ないに関係なく、私たちは自分のことを「できない」とか否定的な言葉で説明しないこと。
そして、それは他者に向けて投げかけた言葉も同じこと。
誰に向かって発していても、どのような形であっても、それはあなたが心のなかで自分に話しかけている声なのですから。
自分に話しかけていることが現実になるという、自分の内面への声掛けは、ある意味、アファーメーションのような、自己催眠術の暗示のようなもの。
だから、自分がどのような傾向の言葉をよく口から発しているかに意識を向けてみてください。
もし、自分はダメな人間だと言っていれば、それがあなたの現実になりますし、もし自分は価値のある人間だと言っていれば、それもあなたの現実になるんです。
(自分の価値を知ることについて、以前にもこちらの「私の価値とは」の中でお話しをさせていただきましたね)

自分を大切にしようと思う「自尊心」は、忘れていた自分の価値を思い出させてくれます。
でも、自分を大切にすることは、ルールを破ることや、自分に甘くなることではありません。
「愛語というは、衆生をみるにまず慈愛の心をおこし、
顧愛の言語をほどこすなり。
おおよそ暴悪の言語なりきり」
(愛語とは、人々を見てまず慈愛の心を起こし、
いたわる言葉で話しかけること。
汚い言葉で話すことではありません)
という言葉が仏教にあります。
私たちは、社会に出て時間が経つにつれて、だんだんと自分を褒めてくれる人や、しかってくれる人がいなくなるもの。
その時に、褒めてくれた言葉にも、しかってくれた言葉の中にも、自分に対するその人の愛情やいたわる心があったことに気がつくものです。
その言葉が私を活かそうとしてくれたことを思い出したから。
それは、他者と自分の関係の中だけのことではなくて、自分と自分の心の関係についても同じこと。
どうすれば、自分の「持っているもの」を活かせるか。
自分で自分を評価して、外の世界に自分という人間を表現していくんです。
他者からの評価よりもまず先に、あなたがあなた自身の評価をして、自分の価値に気づいていいのです。
「あなたの目標を阻止している唯一の要因は、
自分にたえず話しかけているネガティブな内容である」
(アンソニー・ロビンズ)
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