勝っても負けてもいい
今日一日の自分に納得すること
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けに来てくださった方と「勝ち負けにこだわらなくていい」ということについてお話をさせていただきました。
お仕事をしているなかで、私たちは成果をあげることを目標にします。
そこで、誰かと自分を比べてお仕事の成果を考えるようになれば、それは自分で自分を競争のなかに入れていることなのかもしれません。
もちろん、競争は自分を高めるモチベーションを生んでくれます。
でも、そのゴールを「勝ち」と「負け」にしてしまうと、周りとくらべることで優越感を感じたり、ポジティブとネガティブを忙しく行ったり来たりすることになりますから、出来事や人の言葉にいつも影響を受けることになるんです。
だから、お仕事についてストレスを感じる時は、勝つことと負けることに強く意識を向けている時なんじゃないかなと思うんです。
たしかに、勝つことを目指して、人よりも努力をして勝つことを目指すことは美しいことです。
でも、勝つことにこだわりすぎて、自分のなかのルールが自分のことしか考えていないものに変わったり、他者を寄せつけないような組織のルールと同じになった時に、なにか違和感のようなものを感じることがあります。
何も気にせずに、一気に目指すところに向かっていく時にも、自分のことだけを考えるだけでは何か足りないと感じてしまう。
それが、人間というものなのだろうと思うのです。
「日々是好日」(禅語)という言葉があります。
私が生きているこの1日1日のすべてが、自分にとっての「善い日」である、という意味の言葉です。
生きていれば、いろんな日があります。
今日は、本当にいい日だったと思える日もあれば、早く忘れたいような日もあります。
もし、今日一日がよくない日だったとしても、善い日もあれば悪い日もあるなかの一日ですから、深く考えることはないのです。
大切なことは、楽しかった日も苦しかった日も、どんな日も「善い日」としてとらえる心を持つこと。
だから、どのようなことも勝ちや負けという二極の見方をするのではなくて、そのまま受け止めてみること。
出来事や誰かに意識を向けていれば、どうしても「比べること」をしてしまいます。
だから、自分の外側に目を向けるのではなくて、自分の内側の心に目を向けてください。
(競うよりも、新しい視点でものごとを見ることについて、以前にもこちらの「競うより大切なこと」の中でお話しをさせていただきましたね)
そうすれば、勝ち負けでは測ることができないものがあることに気づかされます。
それは、今日一日の自分に納得ができるかどうか、ということ。
今日、取り組んでいることに全力投球ができたか。
持てる力を出しきったか。
活き活きとすごしていたか。
そう心に問いかけてみて、自分に納得できればいい。
今日は、あなたにとっての善い一日だったはずです。
「人生は勝ち負けじゃない。
負けたって言わない人が勝ちなのよ」
(坂本金八)
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