二つの自分を意識する
スピリチュアルの世界から見る、正義感と責任感
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と「どうすれば自分軸を持つことができるか」というお話しから、
誰の中にも「二人の自分があること」というお話しをさせていただきました。
私たちの誰もが、子供のころには自分軸を心に持っていたはず。
その頃は、自分の「好き」と「嫌い」を基準にして、自分で選んで行動していたはずですから。
成長して大人になった私たちは社会で働くようになって、だんだんこの世界の仕組みを理解しながら、正義感や責任感を身につけてきました。
正義感や責任感というのは、社会の中での自分の在り方を決めるもの。
だから、それはなるべく周りの人と同じように在りたいと思うもの。
でも時々、みんなの考え方とあなたの考え方が違っていることもあるかもしれませんが、
そのように考えることのできる自分を否定することはないですし、あなたの考え方は誰からも否定されるものではないのです。

なぜなら、みんなに合わせる協調性を持っている「外側の自分」と、自分だけの独自性を持っている「内側の自分」があなたの中にあるからです。
その外側の自分を本来の自分の姿だととらえると、自分自身に違和感を感じてしまうのです。
大切なことは、その二つの自分を意識すること。
外側の自分を強く意識すると、自分に足りないものがたくさん見えてきて、自分の価値を自分で低くしてしまうこともあるでしょうし、
「正しい」と「悪い」の区別も強くなってきて、失敗することを不安に感じたり、自分も罰を与えられるのではないかと考えてしまうこともあります。
だから、本当はあなたに一番つらくあたっているのも、あなた自身なのかもしれないのです。
(自分の内面に耳をすますことの大切さについて、以前にもこちらの「私の心の奥にあるもの」の中でもお話をさせていただきましたね)

「人生、二つの永遠の間のわずかな一閃」
(T・カーライル)
という言葉があります。
スピリチュアルの世界での考え方の一つに「カルマ」というものがあります。
仏教では「業」とも言われるものですが、それはこの一生であなたが乗り越えるべき課題のこと。
それは、お金、お仕事、健康、立場、人間関係など、あなたのウィークポイントに現れてきます。
その課題をクリアするためには、現実的な行動で目の前の問題を解決することもそうですが、あなた自身の内面を調えることも必要なのです。
あなたの目にしている問題は、あなたの内面の状態が現れているものですから。
あなたはその問題を解決するために、今の状況にいるかもしれません。
それを解決するためには、自分の中にある恐れや罪の意識をしっかり見て、手放していくこと。
この世界で今まで身につけてきた、ものの見方や考え方や人間関係に、自分なりのパターンがあったことに気づくこと。
そして、その気づきを自分の学びにして「自分」を大きくすること。
あなたの側にいる人や出来事が、その気づきを与えてくれる役割りをしてくれています。
だから、どのようなことからもいつも教えられているのです。
自分の外側で感じるものと内側で感じるものに、あなたはちゃんと向き合って、気づくこと。
それが、本当の意味での正義感と責任感だと思うのです。
「正しく強く生きるとは
銀河系を自らの中に意識して
これに応じて行くことである」
(宮沢賢治)
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