自分と向き合うこと
ありのままの自分に向き合うことが、
自己肯定につながるということ
スピリチュアルや宗教や自己啓発など、いろんな分野で、自己肯定感や自尊心を高めることが大切だとよく言われています。
ということは、それだけ自分に対しての肯定感を感じることが難しいという表れなのだろうと思うのです。
自分を肯定すること、つまり自分の評価を高くすることは、成功体験や人生に手応えを感じた経験をたくさん持つことで感じられるようになりますが、
完璧な人はだれもいないように、そこにたどり着くまでにはたくさんの失敗とつらい想いもあったはずなのです。
ですから、自己肯定感とはその時その時に出会う困難やつまづきに向き合うごとに高められていくものでもあるのでしょう。
(自己肯定について、以前にもこちらの「自己肯定の力」の中でもお話しさせていただきましたね)
私たち人間は、できれば困難や努力を避けて楽に生きていたいと思うもの。
そして、今のままでいいと思うこともありますし、逃げたいと思う時もあります。
それでもいいのです。
でも、ありのままの自分でいてください。
自分にだけは嘘をつかないで、自分をあきらめないでください。
この世界の最大級の幸せの一つは、自分を好きになることですから、自分に向き合うことでたくさんのものが手に入るのです。
逃げることをやめた時、自分に誇りを感じられます。
立ち向かっている自分を美しいと感じられます。
自分のことを認めることも、好きになることもできるのです。
やることを全力でやったという、自分を納得させる気持ちを持つことができれば、自分を嫌いになることはありません。
やることをやっていれば、私たちは自分のことを好きになれるから。
そのためには、自分と向き合うことから逃げないこと。
自分の心に対して正直に行動している時、失敗しても、叶わなくても、いつも前を向いて歩いていけるのです。
この納得と行動の積み重ねが、自己肯定につながっていくのです。
「私達は完璧でなくていいのです」
(ブレンダ・デーヴィス)
という言葉があります。
ですから、自分を肯定することは周りの人がコントロールできるものではないのでしょう。
どんなに周りからの影響を受けたとしても、あなたがあなた自身としっかり向き合っていれば、ブレることもないのです。
自分と向き合うことは、そんなに難しいことではないのです。
何もすることがなかったり、周りと違うことをしていると、自分の役割りや自分を見失いそうになることもありますが、
何かをしている時も、何もしていない時も、自分自身であって自分らしい姿だと気づいて、ありのままでいればいいのです。
この世界での役割りとありのままの姿は、同じではないこともあるからです。
ですから、目の前に起きてくる出来事や状況にどう向き合うかということに、自分らしさがあるのです。
どうやってこの世界を生きていこうかとワクワクしながら行動することに、自分らしさがあるのです。
ありのままの自分に気づいたあなたの前では、目的も理由も悩みも苦労も小さなものになりますから。
「苦も楽も 思うも迷い 苦も楽も
夢の中なる 夢のたわむれ」
(沢庵禅師)
という言葉があります。
私たちが感じる悩みや苦労は、出来事にとらわれている心がそう感じさせているから、本当は夢のようなものなのかもしれません。
それは、どのようなことについてもそう。
楽しい、苦しいと動く心の土台には、私たちがどう在るかという在り方が影響を与えていますから。
この地上のすべてのものが今のありのままの姿であるのなら、あなたが今ここにいることもあるべき姿であるのです。
完全なものを探さなくていいし、揺るぎないものを見つけなくていいのです。
ただ、あなたが自分のすごさに気づくこと。
そして、自分自身に感謝をすること。
それで十分です。
その気持ちから、これからの展開は始まっていきますから。
「何かを決意するときに考えるべきことはただひとつ。
それが『わたし自身』を表現しているだろうか。
ということだ」
(ニール・ドナルド・ウォルシュ)
この記事へのコメントはありません。