在り方の基準
在るべき姿よりも、在りたい姿を目指すこと
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と「どういう在り方で生きるべきか」ということについてお話をさせていただきました。
自分はこういう人間でありたい。
自分らしい生き方をしたい。
と思う時、私たちは自分の中にある軸を意識するようになります。
それは、自分自身の意志を持つことであって、自分なりの基準を持つこと。
つまり、自分の在り方という軸を持つことです。
在り方とは、こういう自分でありたいという願いから生まれる姿であって、自分の存在を美しいと思える理想の姿でもあります。
周りの人や目にするものに対して、「こう在ってほしい」「こう在るべきだ」という在り方を当てはめることもできますが、
私たちがいちばん興味を持って見ているのは自分自身なのです。
誰もが自分の人生を大切に思っていますから、こう在りたいという理想をもって自分らしく生きたいと願うのは当然のこと。
自分らしく生きるということは、自分の在り方を持っているということ。
そして、その在り方のとおりに人生の選択をして生きること。
(自分のあり方について、以前にもこちらの「ぶれない心の在り方」の中でお話しをさせていただきましたね)

「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ」
(岡本太郎)
という言葉があります。
私たちは、自分の経験をとおして自分の在り方を強くしていきます。
いろんな経験が、心の姿勢を創ってくれて、自分のルールを生み出して、未来の自分へ向けて今の自分との約束をさせてくれる。
そして、新しいスタンスの自分を表現することができるのです。
どう生きるかという選択よりも、どう在りたいのかという選択を意識することで、自分の在り方は見えてくるのです。
今までの時代の価値基準は、その人が「どんなことをしてきたか」という、外から見てわかりやすいものでしたが、
今は、その人が「どういう在り方で生きているのか」という目に見えない内面のことに意識が向けられている時代です。
そう考えれば、ポジティブなエネルギーを感じる人は自分の軸を持って生きている人、自分の中に考え方や行動の基準を持っている人のことなのでしょう。
その軸を持つためには、性別も年齢も関係ないのです。
自分らしく生きるための軸は、今を生きているすべての人が持つことのできるものですから。

自分らしく生きることについて、これが正しい在り方だというものはありません。
正しさとは、社会的なルールや価値観や常識の要素が入っていますから、あなたの中の良心に従う正しさとは合わないこともあります。
だから、正しさを基準にするのではなくて、あなたの中にある「美しいと思えること」を基準に、
在るべき姿ではなくて、在りたい姿を中心に考えてください。
これから何かを乗り越えることも、新しいことを志すことも、すべての答えはあなたの中にあります。
そこにたどり着くために必要なこと。
それは、どんな自分で在りたいかと自分に問いかけることですから。
「世間が求めることは問わないこと。
自分が元気になれることを見極め、努力しましょう。
なぜなら、この世が必要としているのは
イキイキと輝いている人間なのですから。」
(ハワード・サーマン)
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