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朝日を眺める人

あなたは周りに影響を与える、満たされた存在になること

私たちは、1日に7万回ぐらいのことを頭の中で考えながら生きているそうです。

思考が定まっていなくて、常に移り変わりながら何かを探すからこそ、私たちはいつもの風景から新しいものを見つけることができるのでしょう。

でも、それは自分でコントロールすることも難しいものです。

例えば、自分に幸せを感じようとする時も、思考は自分と誰かを比べることを始めますし、幸せの基準を外に求めようとするからです。

でも、思考が掴んでくるのは、その人や物事の情報の一部にすぎないことがあります。

本当のところは、外から見て聞いただけでは分からないからです。

大切なことは、どんなことも自分自身で感じてみて、自分自身で決めること。

そして、そこからどのような影響を周りに与えていくかということです。

「K君は決して他人の悪口を言わない。
 他人の評価をしない。
 決して陰口をきかない。
 けれども、厭なもの、くだらぬものの傍らは黙って通りすぎる人であった」
 「太宰治『知らない人』より」

という言葉があります。

不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句の五つを口にしなくなると、人との出会いが増えて、あなたの周りに人が集まってきます。

そして、いろんな人のためになることをするようになって、それを続けていくうちに、自分の人生で成すべきこと「天命」のようなものが見えてくるのです。

自分だけのために一生懸命に生きるよりも、人のために何かをする時に、自分の人生に光が射すような経験を誰もがしてきたはずです。

みんなが会いに行きたいと思う、自分になること。

そこに、この世界を心豊かに生きるヒントがある気がします。

芸能人のゴルゴ松本さんが漢字を用いて、人生の大切なこと、心豊かに生きるための生き方の講義をされています。

そのなかで、「吐」という字を題材にお話をされていました。

『私たちは、プラス(善いこと)もマイナス(悪いこと)も口にしながら生きているから、

そのマイナスなことを言うことをやめれば、あなたの夢は「叶」うんです』とおっしゃっていました。

私たちの行動を抑えてしまうのは、他者の言葉や影響もありますが、それを感じる自分の心から発せられる言葉の方が強い影響を持っているのでしょう。

言葉ひとつで人生が変わったり、明るい気持ちになったりもしますから。

ですから、自分の内面の心を充実感や達成感や愛とか絆とか、目に見えないもので満たしていくことです。

この世界のいろんな所に、あなたに善い影響を与えるものがあります。

思考から生み出された重たい感情や追われるような気持ちから自分を解放して、自分の感覚に耳を澄ませていく。

他者にも自分にも、もう隠し事はなしです。

逃げる必要もありません。

やりたいことに積極的に取り組むように、あなた自身が豊かな存在になるように集中していいのです。

あなたの好きな方法で、心を満たす感覚を味わってください。

そのように暖かく感じるものは、自分から発していくことでさらに強く感じられるようになります。

その時の“ほっ”とする感覚。

それが「幸せ」という感覚なのでしょう。

幸せは自分で感じて決めるものですから。

「この命は自分だけのものじゃない。
 他者につながり、
 過去と未来につながっている。
 一つひとつの罪が、
 一つひとつの優しさが、
 我々の未来を形づくる」
 (映画「クラウド アトラス」より)

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