理想の人間関係のために
会話は、私とあなたの距離を近くするもの
ヒーリング・除霊のセッションのなかで、お悩み相談をさせていただいています。
いろいろなお悩みの中で、いちばん多いものが「どうすれば良好な人間関係を築けるか」ということです。
職場やプライベートを含めて、いろんなところで良い人間関係を築くために必要なことは、人と人の会話だと私は思います。
そして、その中でもあいさつはとても大切なもの。
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「おつかれさまです」
「ありがとうございます」
人が言葉から何を受け取るのかは、送る側の気持ちと受け取る側の解釈によりますから、言葉以外にも表情や眼差しや口調によっても伝わるものがあるはずです。
だから、タイミングが合わずに声をかけることができなくても、そう口に出そうとする姿勢が大切なこと。
挨拶は自分の心を相手に開くことですから、私たちはどんな人とも関係を深めていくことができると思うのです。
「友人の自由な会話は、どのような慰めよりも私を喜ばせる」
(デイビッド・フューム)
という言葉があります。
会話の主役は、自分のことを主張したくてたまらない自分ではなく、他者に興味を持っている自分です。
私たちは、好きな人ができると、その人のことをもっと知りたいと思います。
どんな食べ物が好きで、どんなことが楽しくて、どんな所に行きたいと思っているのか。
その人のことを知ることが自分の喜びとなることを知っているから、どんどん会話をしたくなる。
ずっと話していたくなる。
その時に、うまく話せなかったら恥ずかしいとか、拒否されたら悲しいという考えはいりません。
私たちは、完全ではない存在だから、その足りない部分を満たしてくれるのは自分以外の誰かなのです。
つまり、人間の命が暖められる時とは、誰かの命に触れる時ということ。
だから、私たちは声をかけて会話することや触れ合うことで元気づけられることも、誰かを元気づけることもできるのです。
「会話のなかでは、ダンスのなかと同じように、人はそれぞれ相手を映す鏡となっている」(アラン)
という言葉があります。
人への興味が表れる会話は、心と心が通じ合っている状態のやり取りです。
あいさつから始まって、あいさつ以上の会話をたくさんの人と楽しむこと。
自分のなかにあるプライドや損得をはずして、心を自由にしてみてください。
相手のなかに、自分のなかには見つけられなかったものを見ることができますから。
そうして、人と交わることを続けながら、私たちはお互いの気持ちのやり取りをしているのでしょう。
私たちが、目の前の人の話に心を動かされる時は、話の内容だけに反応しているのではなく、理屈で動いているのでもなく、
言葉に乗せられた気持ちを受け取っているからなのです。
そうとらえれば、会話とは相手を打ち負かすことが目的ではなく、お互いの中に同じものを見つけること。
どちらかだけが主張をする一方通行ではなく、お互いが主張しながらも同じ着地点を見つけること。
だから、会話を通じて自分自身の今の在り方を認識することもできるのです。
あなたの周りにいる人は、今のあなた自身を映し出す鏡のような存在でもありますから。
「個性のある人と話すのは楽しい。
しかし、それにはこちらも一つの個性を持たなければ、会話は成立しない。
人生を豊かにするためには、そういった努力がいる」
(星新一)
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