あなたには、どのような困難も乗り越えていく力が備えられていること。

先日、八女市からヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と、人生における困難との向き合い方についてお話しをさせていただきました。

私たちはひとり一人、程度は違っても、人生の随所で試練と遭遇します。

その時、それとどう向き合っていけるか。

自分のなかの悲しみと憎しみを真正面から受け止めて、それと向き合いながら、でも、悲しみと憎しみに覆われたままの人生にならないように。

困難や苦しみに出会った時に、条件反射的に避けようとしないことや、それらとちゃんと向き合うことが大切だと思うのです。

あなたに起こるすべてのことは、その起こるタイミングに必ず意味があるから、

それがあなたにとって必要な試練だから、

恐れずに目を合わせることで、困難や苦しみの奥にある本質を見つけることができるはずです。

私たちは、つまずきや病気を経験することで、自分のなかにたくさんの思い込みや我慢があったことに気がつきます。

そこから、今までの自分の言動が本音とズレていたことがわかるのです。

大切なことは、本質の自分と向き合い、心と言動を同じにして生きること。

自分のすべてを肯定すること。

今を楽しんで生きることも大切ですが、悲しみを忘れようとしている時も、悲しみから目をそらさずに、悲しみは悲しみとして受け止めたいと思うのです。

私は、悲しみや寂しさが人を不幸にするとは思っていません。

それも私の貴重な感情ですから、悲しみに浸ることも大切な時間なのです。

不条理を受け入れることも必要なことです。

仏教の経典に「忍の徳たること、持戒苦行も及ぶこと能(あた)わざる処なり」という言葉があります。

苦難困難を耐え忍ぶことは、戒律を守ることや苦行よりも深い修行になるという意味の言葉です。

どのような厳しい状況にあっても、そこに、あなたが目を背けたかった心の闇や、閉じ込めていた感情を見つけることができれば、その困難や苦しみは悲しいモンスターにしか思えなくなるのです。

そうなれば、あとは受容するだけ。

そのなかで思い出せば、一人で戦ってきたつもりでも、いろんな人のご縁に支えられていたことや、

強いとか弱いとか、どちらでもよかったことに気づきます。

希望にあふれていた昔の自分に、言い訳をする必要もありません。

あなたは今、自分のすべてを自分で受け入れることができたから、これから自分を信じて生きていくことができます。

その生き方が自信となって、運命がいやでもあなたに最上のものを与えるしかない状態になります。

このようにして、人間の人生はいつでも行き先を変えることができるのです。

人生のターニングポイントも自ら創り出すもの。

すべては、あなたの心から始まるもの。

「目に見えるものでも、見えないものでも、
　遠くに住むものでも、近くに住むものでも、
　すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、
　いっさいの生きとし生けるものは、幸せであれ」
　(ゴータマ・シッダールタ)