人生は旅のようなもの
寄り道のような学びや出会いが、人生の豊かさ
先日、東京の渋谷のイベントでお会いした方と、「人生は旅のようなもの」ということについてお話しをさせていただきました。
私たちが「人生」と呼んでいるのは、生まれてから死ぬまでの肉体の時間のこと。
その間に、私たちはいろんなことを経験して成長しながら、自分の内側(心の在り方)も、自分の外側(環境)を変化させていきます。
人生には、大小関係なくいつも目指すものや夢があって、誰もが一人ひとり、そこに向かって進んでいきますから、
その途中で出会うものが、喜びや幸せを感じさせてくれたり、困難や挫折に見える学びを与えてくれるんです。
ですから、自分の人生を彩るためのことや、自分を成長させる機会というのは、特別なことをしなくても今の自分にふさわしいものが日常の生活のなかでちゃんと与えられるんです。
「思いわずらうな。
なるようにしかならんから、
今をせつに生きよ」
(釈迦)
という言葉があります。
人間の人生は、「旅」に例えられることがあります。
今まで経験してきたとおり、事前の計画どおりにスムーズに進むこともあれば、予想できなかった出来事に出会うこともあったり、いつも思いがけない楽しみが待っていますから。
大切なことは、目的地に向かうまでの道中を楽しむこと。
早く目指すところに到着することも重要ですが、寄り道のような学びや出会いも、人生の豊かさなのですから。
その道中で出会う、新しい人との出会いや関わりをとおして、新しい価値観に触れる時、今までの自分の価値観がフラットな位置に戻っていきます。
その時に、自分の置かれている環境のなかだけで、自分の可能性や価値を低く見ていたことに気がつくかもしれません。
そして、どのようなところにいても、心がどう在るかということが今を生きるためにいちばん大切なことだと分かるんです。
私たちが幸せであるためには、まずはそのような意識を持つことからだと思うんです。
(幸せであるための意識や姿勢について、以前にもこちらの「幸せの見つけ方」のなかでお話しをさせていただきましたね)
人間の誰もが、心のどこかで理想としているのは「幸せになること」だと言われます。
幸せを感じるための感度の高さを、「人間力」というのかもしれませんね。
今のあなたの現状がどうあっても、あなたの幸せを実現するためにはどうしたらいいか、今できることはなにかを考えてみてください。
すべてがうまくいく最高の方法が見つけられなくても、今とりあえずの最善なことができればいいんです。
これから、どんなに時代が変わっても、常識や当たり前なことが今とは大きく変わっても、私たち人間が生きることの本質は変わらないはず。
一歩先の分からない人生の今を、楽しみながら迷いながら進んでいく。
でも、分からないからこそ、今この瞬間を踏みしめるようにしっかりと歩いて行けるんだと思うんです。
「なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。
僕たちは、ずいぶん遠くまで探しに行ったけど、
本当はいつもここにいたんだ」
(M・メーテルリンク)
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