人間としての強さ
比べるのはいつも、今までの自分
昨日、八女市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来られた方と、「強く生きること」についてお話しをさせていただきました。
私たちは目指すところや目標を持つ時、その先に「成功」とか「達成」をイメージしますから、そこに周りの人との競争が生み出すことが多くあります。
ですから、どうしても勝ち負けというものにこだわってしまうものです。
人が集まって出来上がっている、社会という枠組みのなかで生きることは、結果を求めることや競争をすることで生み出されたり、高められたりしてきたことがいっぱいあるもの。
今の自分の力を試すこともできますし、そこからさらに成長をすることもできて良かったと思うことも今までにあったはず。
でも、その結果として手に入れた収入や学歴、誰かと比べて「勝ち組」とか「負け組」という言葉で区別をすることは違うんです。
自分自身についても、「何も残せていない」とか「貢献していない」とか思うことも違うんです。
人と人のつながりの中で生きている私たち一人ひとりが日々していることは、必ず誰かの役に立っているはずですし、誰かの生活を支えているはずですから。
周りから見えることにも、見えないことにも自信を持てる生き方。
それが、私たち人間の本当の「強さ」だと思うんです。
(自信を持って生きることが私たちの内に強さを生むことについて、以前にもこちらの「比べるものはない自分」の中でお話しをさせていただきましたね)
「人間とは本来弱いものだ。
だが、信念とか使命感で行動する時は、なぜか果てしなく強くなる」
(中内功)
という言葉があります。
この世界の強い人を想像する時、社会的な地位がある人や、お金をいっぱい持っている人や、能力がある人や、交友関係が広い人などが頭に思い浮かびます。
それは、今までの好奇心と勇気が創ってきた結果として手に入れることができたもの。
そして、その上でさらにあなたが成し遂げるべきもの、
それをまだ手に入れていなくても、あなたが目指すべきものがあります。
それは、他者に勝つ強さよりも、自分に勝つ強さを持つこと。
この世界では、他者に勝たないと始まらないこともあるかもしれません。
でも、その勝負の中にあっても、自分の弱さを見つめること、自分の今の状況に不満を持たないこと、利己的な欲に判断をまかせないこと。
それが、私たちの本当の強さだと思うんです。
この世界は、二つのものが対になっている「二極の世界」ですから、あなたの勝ちがあれば誰かの負けがあって、誰かの勝ちがあればあなたの負けがあるんです。
そのどちらかを常に選びながら生きることは、「在るか無いか」「0か100か」という、両端に常にいなければいけないということにもなるんです。
でも、本当はどちらも選ばないという選択もできるんはず。
比べる相手、競う相手を自分自身にすることによって。
他者に向いている視線を自分自身に向けてみてください。
本当に大切なことは、昨日できなかったことにチャレンジすることや、今まで「できない」と思い込んでいたことを始めてみることだと分かるはず。
そのうちに、外的などんなことにも動じない本当の強さを手に入れることができるはずですから。
目にするいろんなことや、他者に意識を向けるように、自分についても夢中になっていいんです。
「人には、どうしても虚無にひきつけられるところがある。
だから、どうにかして否定的なものの磁力から逃れよう。
今この瞬間というものを肯定しさえすれば、
あっという間に効果が波及していくからね。
肯定が肯定につながり、それがどこまでも続いていく。
人生におけるあるひとつの瞬間を肯定しさえすれば、
自分の存在全体を肯定することができるんだ」
(映画「ウェィキング・ライフ」より)
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