悩みと迷いを超える
この世界をちょっとだけ生きやすくするコツ
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた福岡市の方と、「悩むことと迷いを超える生き方」についてお話をさせていただきました。
仏教の開祖ブッダは「生きることは苦しみ」だと説かれましたが、私たちも身をもってこの世界を生きてみる時、その通りだと思わされることがあります。
私たちの人生には、思い通りにならないことが多いもの。
だからこそ、私たちは幸せになるためにはどうしたらいいのかを日々追求しているからこそ、悩みと迷いが生まれるのでしょう。
でもその時に、理想の幸せな姿と今の自分の姿を比べて、自分を低く評価したり、過去に目を向けて後悔をしたり、誰かのせいにしたりすることはしないこと。
悩みと迷いは、それ自体は心の奥にある向上心に気がつかせてくれるものですが、
どこかにその責任を求めようとする時や、今はまだどうにもできないことを今どうにかしたいと思う時に、苦しみとなるものですから。
(悩みと迷いについて、以前にもこちらの「迷いを減らすために」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「忘れるというすべを知っていれば、むしろ幸せというべきである」
(バルタザール・グラシアン)
という言葉があります。
生きていればいろんなことがありますから、あえて自分からネガティブに飛び込む必要はありません。
知らなくていいことは、掘り下げる必要はありません。
もし知ってしまったとしても、追求する必要はありません。
今、あなたの周りの環境や人間関係をつくっているのは、あなた自身が心の深いところであなた自身に許可を出しているから。
だから、あなたがつくっているあなたの世界は、あなたによってどんなふうにも創り変えることができるんです。
でもそれは、自分に都合の悪いことを見ずに、自己中心的になることではないですし、
私の世界は私が創っていると思うことと、すべてが自分にとって都合のよいものだと思うことが同じになることでもないんです。
自分の心地よさを創るためには、自分の周りにいる他者をないがしろにはできないからです。
私たち人間は、ひとりで生まれてひとりで死んでいく生き物ですが、生きている間は誰かと関わらずにはいられないもの。
家族や友達や恋人や会社の同僚や、いろんな人とつながって、折り合いをつけながら生きていくなかで、
嬉しいこと、楽しいこと、心地いいことを見つけていくのも幸せというものなんだろうと思います。
だから、その関わりのなかで感じることはネガティブなことばかりではないんです。
無理をせずに、
迷ったら、違う方向を向いてみる。
苦しむのなら、やめていいんです。
あなたがあなたを止めていいということ。
それが、どんなことにもあてはまる、この世界をちょっとだけ生きやすくするためのコツですから。
「人間は無意味に生まれてきたのではない。
現実はいま誤った方向へ動いているが、
その支配から抜け出して、本来の生き方にかえれば、
充実した意義のある人生をつかむことができる」
(山本周五郎)
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