一期一会を感じてみる
今日一日は、今日しかない一日
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けにきてくださった方と「今日一日を大切にすごすこと」について、お話をさせていただきました。
まだしなくてもいいかな。
今日しなくてもいいかな。
という心の余裕は大切なことですが、目の前のことを明日に持ち越すことを繰り返していれば、「しようと思っていたけど、できなかったこと」も増えていくんです。
私たちは、どのようなことについても最終的には納得と受け入れることをしますから、「できたこと」についても「できなかったこと」についても、それでよかったんだと思えるもの。
でも、今、現時点での自分からその光景を想像する時に、すんなりと納得することも受け入れることもできないはず。
それは、今の自分に可能性を見ているから。
今の自分を超えた自分がこれから先にあると信じているからなんです。
「その日その日が一年中の最善の日である」
(ラルフ・ワルド・エマーソン)
という言葉があります。
自分に可能性を見ることは、目にするものや出会うもの、ご縁をいただいた人をどれだけ価値のあるものとして見ることができるかでもあるんです。
たとえば、その見方は「一期一会」の心でものごとを見ることでもあります。
(いただいたご縁を一期一会として見ることについて、以前にもこちらの「ご縁がもたらすもの」の中でお話しをさせていただきましたね)
「一期」とは、私たちが生まれてから死ぬまでの期間のことで、
「一会」とは、ただ一度だけの出会いということ。
つまり、一生で一度だけの出会いのことを表していて、それを大切にしなさいという意味の言葉なのですが、
この言葉の真意は、同じ人に何回会っても、そのたびに一生に一度だと思って気持ちを込めて接するということなんです。
それは、すぐに理解することは難しいかもしれません。
でも。私たちが出会うタイミングや、それぞれの社会的な立場や年齢や価値観は今しかないものだと思えば、それは今この時にしか出会うことしかできないものだとわかるはずです。
それは、人と人の出会いや出来事に出会うことだけではなくて、自分の人生の一日一日についても同じこと。
今日一日は、今日しかない一日ですから。
今日できなかったら明日やればいいかなと思っていることが、明日は今日と同じようにできるかどうかは、本当はわからないものかもしれません。
明日のことは、本当は誰にもわかりませんから。
それなら、今日と同じような日が、明日もこれからも続いていくという安心感よりも、明日は今日とはまた違う一日が始まると思ってワクワクしてみる方が楽しいと思うんです。
そして、そのような不安定を楽しむような生き方が今日を精一杯に生きさせてくれるはず。
今日一日、したいことをできる自分にさせてくれるはずなんです。
「今日が一番好き。
今日を精一杯生きると、暗かった昨日を挽回できるし、
そうなると明日は明るくなる」
(辻仁成)
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