お仕事をする意味
生きるために働いているということ
私たちは、生きていくために必要なものを手に入れるために、お仕事をしてお金を稼いでいます。
お仕事について、何のために働いているのかと考えてみると、それは家族のためであったり、やりたいことを実現するためであったり、夢を叶えるためであったりと、一人ひとり、違う答えがあると思います。
お仕事の目的については、以前にこちらの「何のための仕事」でもお話をさせていただきましたね。
たしかに、お仕事を通して、いろんな人と出会うことによって価値観の刺激を受けることや、今の自分には不可能に思えることを乗り越えた時の達成感や、自分ひとりでは成し得なかったことも誰かと力を合わせることで実現できる他力を教えてくれることがありますから、
お仕事とは、私たちの人生を彩ってくれるものなのでしょう。
でも、今の仕事にやりがいを感じられない時も、誰にも褒めらることもなかったり、評価もされない時もあります。
そのような時は、お仕事について明るいイメージを持つことは難しいものですから、働くことの意味を深く追求しなくていいのです。
根本的には、生活をするために私たちは働いているのですから。
自分を食べさせていくため、家族を食べさせていくため。
それがお仕事をするいちばんの目的ですから。
私もそうでしたが、自分を自分で食べさせていくことができるようになって、大人になれたような気がしたものです。
だから、お金のために働くということは恥ずかしいことではない、とても立派なことだと思うのです。
いただいているお金の額も関係ないのです。
自分と家族が生活できているのでしたら、まずはそれで十分ですから。
「未来を語る前に、今の現実を知らなければならない
人は現実からしかスタートできないのだから」
(ピーター・ドラッカー)
という言葉があります。
今は、私たちを不安にさせるようなニュースや、誰がどのような生活をしているかとか、いろんなことが見えてしまう時代です。
だから、不安や不満を感じることが多くなってしまうこともあるのでしょう。
これからのことについても、どうなるのか分からないのは今も昔も一緒ですし、変えることのできるものとできないものがあることも分かっています。
経済や景気の状態がどうであれ、まず私たちの目の前には日々の生活がありますから、自分と家族を守るために働いているととらえていいのです。
それが、人間が働く原点ですから。
お仕事に対する考え方は、そのような感じでいいのではないでしょうか。
生きがいとか、自身の成長をお仕事に求めるのは、自分をちゃんと食べさせることができるようになった後で、ゆっくりと考えていけばいいのです。
人生は、これからもずっと続いていきます。
まずは生きるために働いていいのです。
それができたら、あなた自身が満足できる働き方をしてみてください。
どのように働くかも、どのように生きるかも、あなたはゆるされています。
あなたがすべてを決めていいのですから。
「生きるための職業は、魂の生活と一致するものを選ぶことを第一とする」
(阿部次郎)
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