「今」の連続が人生
人生は「今」を全力で生きること
今日のうちにできることは、今日の内にしなさいという言葉がありますが、最近ではそれを新しく解釈して、今日できることは明日でもいつでも後回しにしていいという考え方もあります。
今という一瞬を生ききることや、今日を大切にすることから考えれば、ものごとに優先順位をつけて、今するべきことに集中することが、今の自分にとっての正解です。
だから、そのどちらの言葉も、深いところでは同じ意味であることも分かるのです。
今日一日を大切に生きるということを理解するのは簡単ですが、その思いをそのまま実践するのは簡単ではありません。
そこには、今日と同じように明日が間違いなくやってくるという思い込みがあるから、今日やるべきことを明日にのばしてしまうのでしょう。
この世界のすべてのものが変化をしながら存在しています。
昨日と同じ太陽は昇ってきませんし、私たちの身体も常に再生をしながら在るのです。
今日一日を大切に生きることができれば、明日も明後日も大切に生きることができます。
私たちがアクションを起こすことができるのは、「今」だけです。
だから、いつも自分を信じて「今」をがんばるのです。
「生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実すること」
(岡本太郎)
という言葉があります。
自分の心を信じていると、周りにある必要ではないものにも気づくようになります。
自分の心に従うと、求めているものがはっきりと見えてきますから、自分に必要なものと必要でないものの区別ができるようになるのでしょう。
その区別は、お仕事や人間関係や考え方についてもそう。
持ち物が増えていくと、思い切った判断ができなくなりますし、失うことへの恐れが出て、行動できなくなります。
守ろうとすると、不安も大きくなるもの。
反対に、必要なもの以外を捨てていくと新しいものが入ってきて、心もワクワクするのです。
その時に大切なことは、これでいいと思わないこと。
私たちは、今の自分のままでいいと思った時から、自ら行動を止めてしまいます。
でも、これ以上はないと思っても、その先は必ず存在しているのです。
おごる心が謙虚さを忘れさせて、何も問題の起こらない平坦な幸せを求めさせる気持ちが、私たちを同じところにとどまらせようとするのでしょう。
起こるべきではないことは起こらない方がいいと、誰もが思っていると思いますが、必ずしもそうではないのです。
いろんなことを経験してきたからこそ、感じられる幸せや、人の暖かさもあるのです。
かけがえのないものを気づかせてくれることもあるのです。
今日一日、あなたができることをするなかで出会う出来事を、ただ「良い」と「悪い」で決めつけるのではなくて、あるがままに受け止めてみてください。
その体験を繰り返していくうちに、感じるものがきっとあるはずですから。
「生きてることは素晴らしいんだ。
人生の喜びを味わうことが大事なのさ。
それを忘れてた。
すべてのものが希望を持ってる。
だから、やたら深刻ぶらず、
誠実に生きればいい」
(映画「エドワード・ヤンの恋愛時代」より)
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