自分の感情を知る
自分を知ることは、自分の感情の動きを知ること
私たちには、いろんな種類の感情があります。
嬉しいと感じたり、怒りを感じたりするのは人間であるから当たり前のことですが、その感情を表に表す人と表さない人もいます。
「人生の豊かさは喜怒哀楽の総量で決まる」(出口治明)という言葉の通り、わかりやすい表現で感情を表している人の方が、魅力を感じさせることもあります。
喜怒哀楽をよく感じることは、脳の前頭葉に働きかけて、気力を向上させたり、若々しくさせる効果もあるそうなので、感情を表現することは悪いことではないのです。
でも、感情にまかせて行動を起こす時には、注意が必要なのです。
私たちのコントロールすることが難しい感情には、たとえば怒りがあります。
怒りの感情を心に抱えている時は、考えがまとまらなかったり、目の前のことに集中できなかったりします。
怒りにまかせた言葉や行動は、トラブルを起こすこともありますし、周りの人との関係を悪くすることもあるのでしょう。
感情をコントロールすることについて大切なのは、感情を持たないようにすることではなくて、気持ちを無理やり抑え込むことでもなくて、
出来事や誰かの言葉に反応する感情をどういなしていくか、ということ。
私たちは、目にするものや自分の内にある記憶に対して、マイナスの感情を持つことがあります。
いろんな感情を出せることは、人間として自然な反応ですから、悪いことではありません。
時には、マイナスの感情が自分を成長させる原動力になることもあるからです。
たとえば、どれだけがんばっても、結果がうまくいくどうか不安でしょうがないことがあります。
でも、その不安があるからこそ、将来のための努力をしようと思ったり、いろいろな視点でものごとを見ようとしたりします。
マイナスの感情は取り除こうとするのではなくて、これからの行動のためのモチベーションとするべきなのです。

「自分の感情を決めるは、実は表情。
とにかく明るい表情を心がけることが一番早い」
(武田双雲)
という言葉があります。
感情を言葉や行動で表さなくても、表情として顔に出ていることもあります。
感情を自分でコントロールすることができれば、ふとした表情から誤解をされることもないはずです。
そのためにはまず、自分の感情を理解することです。
それは、性格ではなくて、出来事や人の言葉に反応する感情のクセを知るということ。
感情は心とは違って一時的なもので、すぐに反応するものですから、そのすべては自分自身でもつかめないものです。
だから、私はこのような時に機嫌が良くなって、こんな時に機嫌が悪くなるという傾向を知るだけでもいいのです。
そこから始まって、あなたに無理のない環境や人間関係を創っていくことで、満たされているという実感も感じられるはず。
自分の感情に正直になることもできるはずです。
「最も深い感情の中に、最も高い真実が隠されている。
要はこの感情を掴むことだ」
(ニール・ドナルド・ウォルシュ)
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