正しさと本質
正しい見方と考え方のために
岡野式神気ヒーリング創始者の岡野信一郎です。
先日、ヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と、この世界の「正しさ」についてお話しをさせていただきました。
世の中の出来事について、テレビやインターネット、SNSからいろんな意見や判断が発せられている今の時代では、
誰の意見も正しく聞こえたり、納得できたりししますから、これが絶対という結論を見つけることの難しい時代です。
もともとこの世界の在り方は、一つのものごとについて、二つの見方のできる「二極」の構造ですから、絶対というものはありません。
そのなかで、いろんな意見を見ることのできるということは、自分の経験から創られた世界だけでの見方を超えた視点でものごとを見ることのできることなのでしょう。
「重要なことは、正しい答えを見つけることではない。
正しい問いを探すことである。
間違った問いに対する正しい答えほど、
危険とはいえないまでも役に立たないものはない」
(ピーター・ドラッガー)
という言葉があります。
この世界で、「正しい」という見方や考え方をするのは難しいものです。
そもそも、正しいとはひとり一人の人生経験から得てきた学びによって判断されるものですから、
どのようなことを指すのか、簡単には説明することができないからです。
でも、その中でこれだけは誰にも正しいと思われるものがあります。
それは、できるだけいろんな立場や事情という視点からものごとを見て、
ジャッジをするような、どちらか一方を良しとする価値観で見ないようにすることから始まるものです。
ですから、誰かの偏った主張をそのまま自分の意見とするのではなく、そのどちらの意見もしっかりと見て理解して、自分の頭で考えて主張することが大切なのです。
得てきた情報を自分の頭で理解して、自分の言葉で表していく。
今は、インターネットで検索をすれば、まるで何年間も経験してきたような、とても詳しい情報を手に入れることができます。
でも、そのような「知的」な情報の受け取り方をしながら、実際にその物に触れたり、その人に会いに行って親身になって交わる「動的」な動きもあれば、
知識や理論だけではない、この世界のいろんなことにニュートラルな姿勢で向き合うこともできるようになるはずです。
まず、物や人に向き合うこと。
偏った目で見ないこと。
それが、「正しい」という見方と考え方を生み出すはずですから。
「自分が何者であるかに固執しなければ、自分がなり得る最高の自分になれる」
(老子)
という言葉があります。
この世界のとらえ方はひとり一人の見方の数だけ存在するものですから、
誰もがいろんな場面で、自分はどんな人間で、このようなことを大切にしていて、これだけは譲れないものを持っています。
それを外に向かってしっかり発信をすれば、今の自分はこういう感性であることを自覚できて、自分に軸ができていくはずです。
その上で、真理や本質という、誰にも共通する一つのことを見ていきましょう。
その時、偏った見方をしていれば、ものごとや人の意見も、真理や本質も偏って見えているのです。
周りの世界について正しいものを見ようとするように、自分自身についても正しく知ろうとしてください。
その「正しさ」とは、正義ではありません。
正しさとは、誰もが同じであることを求められるものではないですから。
あなたの心が穏やかに平和な状態である時に表れる正しさは、誰もが同じように持つことのできる一つのことです。
それを目指して生きましょう。
自分らしく、人間らしく生きましょう。
「この命は自分だけのものじゃない。
他者につながり、過去と未来につながっている。
一つひとつの罪が、一つひとつの優しさが、
我々の未来を形づくる」
(映画「クラウド アトラス」より)
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