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朝日を見る人

心と身体と魂はつながっているということ

私たちは誰もが「こうなりたい」という理想があって、それを実現するためには、自分の心を調える必要があることに気づきます。

メンタルを強くしたい、目の前の悩みを乗り越えたい。

そのような強い心を持ちたいという理由から、心の学びの必要性を感じて学ばれている方が多いと思います。

心について詳しく解説されたものとして、様々な学問やセッションが頭に思い浮かびます。

私はヒーラーとして、スピリチュアルの立場から、お会いした皆さんに心の持ち方についてお話をさせていただいています。

先日、お会いしました福岡県八女市から来られた方とお話しさせていただくなかで、あらためて、心の在り方や心が健康的であることの大切さに気づかせていただきました。

ありがとうございました。

私たちの見ている世界は、二つのとらえ方の存在する世界です。

それは、私の中の世界と、外の世界。

私たちは、外ばかりを見ているので、自分の外側のことにばかりアプローチをしていきます。

でも、たまにはすべての行動を止めて、自分の内面を見つめる時間も大切です。

外の世界で行き詰った時は、内の世界に答えを求めることで、新しい気づきをいただいて、それがいろんなとらえ方を生んで、心の余裕につながるのです。

私たちの誰もが、自分のなかには心があって、同じように他者も心を持っているとして生きています。

でも、その心についてのイメージはひとり一人で異なっていて、常に定まっていないもの。

だから、人の心も自分の心でさえも、理解することはとても難しいことなのです。

そして、私たちは善いことばかりではない日常になかで生きていますから、なおさらなのかもしれません。

「みんなが心配と言っているのは、心を痛める心痛(しんつう)である。
 本来、心配とは他者を気にかけて心を配ること。
 心痛ではなく、たくさん心配するといい」(松原泰道)
という言葉があります。

心痛とは、まだ起きてもいないことを気にして、振り回されて、心を痛めてしまっている状態のこと。

でも、心配を生み出す環境はなかなか変えられなくても、心配という感情を手放すことは、考え方のくせや習慣を変えることで、できるのです。

悩みや不安のない人はほとんどいませんが、自分だけに悩みや不安がついてまわっていると思い込んでいる人がいます。

悩みや不安は、状況は違っても、誰にも平等にあたえられているものと気づけば、自分の不幸は小さく見えて、自分の幸福は大きく見えるようになるのです。

私たちがいろいろなことを心配してしまうのは、心配をする時間があるから、というとらえ方もできます。

それなら、今を楽しんで生きる、今を精一杯に生きることで、心配することにかける時間をなくすこともできるのではないでしょうか。

大切なことは、あなたのなかに、自分にとっての楽しい時間、何かに夢中になっている時間、ワクワクした気持ちで向き合える何かがあるかどうか、なのです。

その時、あなたの周りにいる方にも、あなたは影響を与える存在になっているのです。

「人格は統一体であり、全体であるだけでなく、統一体と全体を成り立たせるものです。
 つまり、人格は身体と心と精神との統一体および全体を設立します」
 (V・フランクル)
という言葉があります。

私たち人間は、肉体と心と魂で構成されている存在。

この言葉は、そのことを表しているのでしょう。

いろんな方がおっしゃっているように、心と身体はつながっています。

健康的に生きるためには、まずは自分を大切にする心を持つこと。

誰かのためにがんばることも大切なことですが、まず自分を一番大切にすることからです。

そのためには、心も身体も健康であること。

健康でいるためには、食生活や環境を整えて健康的に生きているか、そしてあなたの心も健康的に生きているか、ということです。

そして、心が健康的に生きているということは、自分で自分自身をよく知るということ。

つまり、自分の内面をもっと深く探求すること。

その時、あなたがあなたの人生を決めていることに気づきます。

自分を一番大切にしてください。

「日の昇るにも 
 手を合わさず
 月の沈むにも
 心ひかれず
 あくせくとして
 一世を終えし人の
 いかに多きことぞ」
 (板村真民)

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