ゆっくり進んでみる
ゆっくり生きると、人生の楽しみを見つけられる
先日、福岡県筑後市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来られた方と、「ゆっくり進んでみる」ということについてお話をさせていただきました。
ストレスに出会う機会の多い社会では、心が傷つかないように、折れてしまわないように、心を守ることが求められたりします。
それは、ストレスを跳ね返すような心の強さのこともそうですが、上手にストレスを受け入れることや受け流すこともそうだろうと思うんです。
そのような心はいつも柔軟で、ものごとについての考え方が「こうあるべき」と一つのことに固定されていないはずですから。
そして、状況や相手に応じて自在に心のあり方を変わえていくこともできるんです。
たとえば、空に浮かぶ雲のようなイメージで、流れに無理をして逆らわずに任せてみると、心も楽になれるんです。
「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」
(ボブ・マーリー)
という言葉があります。
道は一つだけではないんです。
今、流れはどこに向かっているのか、それをしっかりと見極めて身を任せてみてください。
そうすれば、今までとは違う世界が広がっていきます。
あなたの視点が変わるから。
「これしかない」と思い込んでいた一つの道は、三つも五つもあることに気づくはずです。
焦らずに、早く結果が出ることばかりを望まずに、ゆっくりでも積み重なっていけば必ず大きな力になるんです。
(視点を変えることで、いろんなことが見えてくることについて、以前にもこちらの「気持ちをリセットする」のなかでお話をさせていただきましたね)

たしかに、早くて効率がよいことは、私たちに社会的な豊かさを与えてくれます。
でも、遅くて効率がよくないことが、私たちに豊かな人間性を与えてくれることもあるんです。
おいしいものをたくさん食べて、楽しいことをたくさんやって、いろんなところに旅をして、いろんな人と知り合って、のびのびとゆっくり生きることがまさにそうであるように。
ゆっくり生きることは、自分の人生を丁寧に、大切に生きること。
それが、私たちの本当の求めている豊かさなんだろうと思うんです。
今日一日をふり返る時、三歩進んで二歩下がって終えたとしても、一歩進んだのだからそれでいいんです。
生き急ぐことはないんです。
ゆっくり年齢を重ねていくこと。
そこに人生の楽しみもあるはずですから。
「最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。
最も人生を楽しんだ人間のことである」
(ジャン=ジャック・ルソー)
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