うつにならない考え方
どっちつかずで、あいまいでいること、それがあるがままの姿勢
先日、うつ・心の病、不登校の方向けのヒーリングを受けに来られた八女市の方と、「うつにならない考え方」についてお話しをさせていただきました。
私自身も15年ほど前、会社に勤めていた時に、うつを経験する機会がありました。
それから、うつというものについてわかったことは、どんな人でもなる時はなってしまうこと。
性格が明るければならないとか、気が弱いからなりやすいとかではないということ。
常に前向きでいようとするポジティブな考え方だけが、心を明るくすることではないことも分かりました。
ネガティブな考え方ではなく、ポジティブな考え方よりも大切なこと。
うつにならない考え方は「心にいい考え方」なんです。
それは、一つのものごとを一つの見方だけでとらえないということ。
どのようなことにもいろんな見方ができるということは、心が自由である状態ですから。
可能性を見つけられるようになれば、うつだけではなくて、人生の流れさえも変えることができるはずです。
(とらわれずに可能性を見ることについて、以前にもこちらの「ムダは必要なもの」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「いつも自分を磨いておけ。
あなたは世界を見るための窓なのだ」
(バーナード・ショー)
という言葉があります。
自分の心を楽にする方法の一つとして、「ジャッジをしないこと」があります。
普段の生活のなかで、次から次へと選択を繰り返しながら生きている私たちは、ものごとを区別する基準を心の奥に持っています。
ですから、私たちは目の前のものが自分にとって良いものか悪いものかという区別をしたがるものなのでしょう。
そして、自分の意見の反対にあるものは自動的に「自分とは合わないもの」という判断をしてしまいがちですが、
本当は、この世界のほとんどのものは敵でも見方でもなくて、その中間にあるものなんです。
どのようなものの中にも、良いものと悪いものはあるのですから。
自分自身の存在についても単純にとらえられないように、この世界にもいろんな可能性がありますから、柔軟にものごとを見ていきたいですね。
ジャッジをしないということは、どっちつかずでいること、あいまいでいること。
それが、私たちの「あるがまま」の姿だと思うんです。
たとえば、悩みごとを気にしないように意識をしていれば、逆に気になってしまうように、
悩みごと、思い通りにいかないことを一度開き直って認めてしまうことで、心は楽になるんです。
なるようにしかならないことは、そのままにしていればいいんです。
まず、あなたがするべきことは、今、目の前にあるものごとについて、いろんな見方を向けて、
それが自分のコントロールできることか、できないことかを区別すること。
まずは、あなたがコントロールできることだけに、エネルギーを向けて取り組んでみてください。
その時のあなたの心には、きっと余裕があるはずですから。
「空いてるところを埋めようとか思わなくてえよ。
空いてたら空いてたでええよ」
(ジミー大西)
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